オススメ書籍

私が読んでみて良かった作品のみ紹介しております。


- アクアダイビング—神秘の世界へ -
アクアダイビング—神秘の世界へ 水中写真家・坪本公一氏の著書。
まだまだダイビングが一般化される以前の時代の昭和51年の書物。
数多くの写真が掲載されていて当時としてはこの本で魅了されてダイバーになった人も多いはず。
チュークの海中に沈んだ富士川丸の甲板で戦没者への追悼の祭壇の写真はまだまだ戦後の深い傷跡を人々の心に残してセンセーショナルな画に映っています。
このことがきっかけでそれ以後、海中に沈んだ沈没艦船を撮り続けているそうです。
巻末に全国のダイビングクラブ名簿が掲載されていて当時まだダイビングの指導団体が出来上がる前の時代っていうことをしみじみ実感できました。
内容的には今思えば、知識的にも大したことないのですが、この本があったからこそ後続の人たちがダイビングに憧れ発展していったことを思えば、当時としてはスゴイ本だったんだろうなぁと思います。
アドベンチャーであったダイビングの世界を彷彿されてくれます。

- 新しい潜水医学 -
新しい潜水医学 もともとダイビング雑誌「マリンダイビング」の1コラム「イントラのための潜水医学」として連載されていたものを 大岩先生が加筆、校正しなおして出版しただけあって、イントラもしくはプロダイバーは是非読んでもらいたい、です。
 
某指導団体から出ている、エンサイクロペディアよりも内容が充実していてためになります。
 
どうしても、水中という特殊性を学ぶには物理を理解しないといけないので物理から始まり、 器材(リブリーザ、CCRといった最新器材についても言及)、身体面や健康管理まで多岐にわたり 解説してあり、これほど詳しく書いてあるのは、今までなかったと思います。
 
また、DCS(減圧症、エアエンボ)については、さらに詳しく書いてあります。
 
この間ダイバー自身の安全対策セミナーで三保先生がダイビングを続けていくためには、有酸素運動能力VO2MAXを13METS維持しなければならない理由だとか、12分間テストだとかダイバーとしての健康維持の仕方なども解説してあります。
あと医学書だけあってダイビングに禁忌薬や疾病なども掲載してあり、イントラにとってはダイバーを指導するうえでの手引書をして持っておいた方が良いと思います。

- アプネア─海に融けるとき -
アプネア─海に融けるとき フリーダイバー、ウンベルト・ペリッツァーリの著書です。
あのジャック・マイヨールが密かに後継者として認めていたのはペリッツァーリだけだと云われるだけあって持って生まれた素質を開花させ一時ピピンと世界レコード更新の熾烈な競いあった頃に書かれたものです。
競技としてアプネアの歴史や競技の種目を詳しく解説してたり、世界レコードを3つも同時更新したときの模様を自分の心情を述べられたり付録としてペリッツァーリ自身のアプネアトレーニング方法が掲載されており、フリーダイビングに興味のある方ならじゅうぶん読み応えのある一冊です。

- あまんちゅ! 既刊11巻-
あまんちゅ! 待ってましたぁ!こんな漫画を
高校のダイビング部という設定での青春ドラマ。
ありそうでなかったんですよねぇ。
小さい頃からダイビングをしていて将来ダイビングインストラクターになる夢を持つ活発タイプの小日向光(ピカリ)といつも引っ込み思案で他人に付いていくタイプの大木双葉(てこ)が高校に入学して友達になりいっしょにダイビング部に入部してそれから、という設定です。 どうしても費用がかさむため、水産高校は別として実際ふつうの高校でのゆとり学習の一環としてダイビング講習をすることはあっても、ダイビング部ってまだ無いと思われます。
今後この漫画の影響で高校にもダイビング部ができることを望みます。
また、とこがダイビング講習をしていくのにダイビングの知識がいっぱい詰め込まれていてタッチも軽いのでススッというカンジで読み進められるのでこれからダイビングしようという方には打ってつけの読み物です。

- イオ 全10巻-
イオ 沖縄遺跡もので別冊ヤングマガジンに連載されていたコミックです。
主人公・仲原太洋が修学旅行で沖縄にやってきたところから始まります。
青い海と水着のお姉様を求めて来たものの2月の沖縄ではそれもない、空港で偶然出会った美人ダイビングインストラクターに焦がれて一身座間味へ。
そこで渚、沫、澪の美人三姉妹との因縁めいた再会することで自身の閉ざされた過去、遺跡にまつわる事故、伝説の白鯨と謎がドンドンと出現していくストーリー。

沖縄遺跡について多少のデフォルメがあるもののじゅうぶん取材されていて読みごたえあります(全10巻)し少年コミックということからお色気もちょい多目です。

- インストラクター スキューバダイビング指導員 (やってみたいなこんなしごと9)</ -
インストラクター スキューバダイビング指導員 (やってみたいなこんなしごと9) 児童書籍。
Amazonで見つけてどんな内容か見たくなり取り寄せました。
内容的には「やってみたいなこんなしごと」のシリーズもので、某教育TV番組『はたらくおじさん』を書籍にしたようなもの。シリーズものなので小学校の図書館なんかに並んでありそうな。
とあるダイビングショップの女性インストラクターにスポットをあてショップでの仕事、講習やツアーでの働きぶりを写真を交えて伝えています。
子供たちにイントラのお父さんたちの実際の仕事ぶりを見てもらうには難しいですが、こういった本でわかってもらえるようになってます。
今紹介されているお店は果たしてあるのだろうか?

- ウエルカム!ハンディキャップダイバー—ようこそ「車椅子のいらない世界」へ -
ウエルカム!ハンディキャップダイバー—ようこそ「車椅子のいらない世界」へ 自身もハンディキャップを抱えながらハンディキャップを持った人たちに水中世界の素晴らしさを教え門戸を広げた功績者の著書。
著者の歩んできた半生と事故がもとでハンディを負ったにも関わらずそれを克服。その経験を生かしてそういった人たちが寧ろ水中に向いていることに気づいてダイビングの素晴らしさをアピールしていってます。
器材・道具というものは陸上生活ならびに水中スポーツにしてもまず健常者をベースに考えられていますが、考えかたを変えれば器材が使いやすいように改良されればいいだけのこと。
そのことによって多くのハンディキャップダイバーの育成の礎を築かれました。
陸上では重力と言う重い手枷・足枷というものが水中ではその垣根を払われ自由自在に活動できる開放感は我々一般ダイバーの比ではないのです。
また、シニアダイバーが40歳からだというのが驚きでしたが私自身思い当たるふしもあり襟を正して身体をメンテナンスしていかねばと思いました。
シニア人口をなめてはいかないし、その分健康に対する過信をしてもダメだということを実感しました。
私もサークルをやっている以上、そういった人たちと接する場面も多くこれからの課題だと思います。

- 海猿 全5巻-
海猿 原作「海猿」12巻が文庫本サイズ全5巻で発売。
新人海上保安官・仙崎大輔がいろんな海難事故や事件に遭遇し成長していくドラマ。
小森陽一氏による緻密なまでの取材とリアル感溢れるタッチで描く佐藤秀峰氏によるコラボ。
実際、海上保安官が「海猿」と呼ばれていなくて作者による造語だそうです。
今やこの漫画、映画、TVドラマによって「海猿」という呼び名は市民権を得ました。


- 海猿 THE REAL ドキュメント海上保安庁 -
海猿 THE REAL ドキュメント海上保安庁 いまどきですが、映画「LAST MESSAGE海猿」公開前に出版された、映画PR本。
冒頭は映画主人公役の伊藤英明さん、加藤あいさんの今回の映画についての感想と映画のあらすじですが、「海猿 THE REAL ドキュメント海上保安庁」ぼタイトルどおり本物の海上保安官の活躍ぶりが書かれています。
海上保安官がどんな仕事をしているのか、どうしたら保安官になれるのか書かれてあり、後半は実際に起こった事案を取材してエピソードとして5つ描かれています。
まだニュース記憶に新しい転覆船から乗組員3名が奇跡の生還をしたことやソ連時代に大やけどを負った少年を日本の病院に輸送し治療し無事完治するのに海上保安庁の航空機が活躍したことなど、当時の状況をご本人の言葉で語られていて、さらなる臨場感があり、海上保安官の弛まぬ努力と懸命な活動、チームワークによって日本の海上安全が保たれていることをしみじみ実感しました。
そのときの写真が多数掲載されていて2時間ぐらいで読み切れるので大人よりも少年少女たちに読んでもらいたい、いい書籍だと思います。

- 海で死なないための安全マニュアル100—潜水事故なんか怖くない! -
海で死なないための安全マニュアル100—潜水事故なんか怖くない! ダイビング雑誌「マリンダイビング」に連載していたダイビングについてのQ&Aを編集し出版したものと思われます。
読者からの質問100個(実質ではありませんが)に対して編集スタッフとダイバーで医師であられる大久保仁先生、吉村せい子先生がその対処法を解説しています。
各Q&Aが見開き2ページで完結しているので読みやすいです。
項目もビギナー編、器材編、ベテラン編、シニアダイバー編、漂流編など16章からなっており痒いトコに手が届く内容です。
例えば、風邪気味だからといって葛根湯を飲んでダイビングはしてはいけない、エマージェンシーグッズの使い方など珠玉のアドバイス集となってます。
また現地ガイドの覆面懇談会では、どんなタイプのダイバーが事故を起こしやすい解説してくれてます。
一番最後にはやはりDAN JAPANが紹介されています。

Cカードを取って間もない、マニュアルには載っていないことがたくさん載っているので初心者に打ってつけの本です。

- 海に愛された男たち ダイバーズエピソード -
海に愛された男たち ダイバーズエピソード 大阪でダイビングショップを経営されていたお二人共同のエッセイ本。
1つのトピックにどちらかがメインで話されてもう一方がその補足でコメントする形式になってます。
前段はダイビングを知らない人向けのスキューバダイビングについての導入部分。
それから、おふたりのダイビングとの関わり方とショップ経営ならびにツアーについてのエピソード集となっています。
関西で活動されていたので、南部のショウガセ、ミサチなどのポイント名が出てきたり現地サービスが出てきたりするので場面が想像しやすく身近に感じられました。
それぞれのやり方があるので先達のインストラクターの意見として目を通しておくのも必要かなと思います。
海でのちょっとしたトラブルを掲載してくれているのでミニ・ダイビングバイブル的に使えるかも。
新幹線で片道大阪−東京間の行程で軽く読めるので一読してみては?

- 海に消えた神々 -
海に消えた神々 今野敏氏のハードボイルド作品。
ユタや超古代文明についてかなりの勉強されただけあって現実味がありそうなフィクションに仕上げられています。
また、ダイビング講習や海中遺跡の描写は実際そういう体験をしたんだろうなぁと想像できる内容になってます。
大変テンポがよくあっという間に読み終わってしまいました。
もっと大掛かりな謀略が絡み合っているのかと思いきやいたって蓋を開けてみれば、アリャってカンジで読者心を擽ってくれます。

私立探偵・石神が沖縄海底遺跡研究の第一人者でもある仲里教授が自作自演の捏造事件をきっかけに自殺した事件について調査依頼を受ける。ところが、調査するうちにいろんな事実が発覚して奇妙な展開へ進んでいく......。

- 海に降る -
海に降る 「しんかい6500」と深海および未だ確認されていない海棲爬虫類の発見を目指す女性初のパイロット・深雪と亡父の遺恨を背負い転職してきた営業課・高峰の物語。
父が開発しに携わった「しんかい6500」に乗ることで父との距離を縮めたい、とする深雪の描写はかなり取材されていてあたかも「しんかい6500」に乗り込んでいるような気持になります。「しんかい6500」の構造や運用方法を知るのに「深海のパイロット」「深海の庭園」を先に読んでおくとさらに臨場感を得られます。 2012年発刊されたばかりで事業仕分け(前政権下の肝いり政策だった)の対象となっている海洋開発をめぐる動向などリアルな展開になっています。
フィクションである以上、謎の生物については、強引なもっていきようもありますが、次第にその世界に引き込まれていきます。海について我々は何も知らなかったのだと痛感しました。

- 海の介護人ものがたり -
海の介護人ものがたり 前作『ウエルカム!ハンディキャップダイバー—ようこそ「車椅子のいらない世界」へ』の続編。
タイトルどおり現在社会において高齢化社会まっしぐらの日本においてダイビングの世界も高齢化の波が押し寄せています。
そんな中、高齢者ゆえ身体的不具合も多くなるわけでダイバーであり続ける体力を維持していくこともさることながら、それをサポートできる人も重要になってきます。
また高齢者のみならず介護を要する身体障害者の方々のも同様である。

陸上生活では重力という足かせによって自由に動くことが出来ない人が海に入るとその呪縛から解放され自由を手に入れることが出来るようになります。そのためには、ダイバーとして認定されるために一般人よりも大変な苦労を伴いますが、陸上生活でその不便さに慣れた人たちにその苦を乗り越えられるものがあるのです。
それを自ら障害を克服した著者がそういった方たちをサポートし続けてきた実録レポートです。

- 海の寄生・共生生物図鑑 -
海の寄生・共生生物図鑑 以前、水中でオオモンハタを見かけた際、口を開けていてその中に顔らしいものを発見。 是非とも写真に撮りたいと追っ掛け回しました。
ところが、透明度不良もあってついに逃げられました。
まさに、エイリアンの口の中から顔を次々でてくるのを思い出してしまい、実際そういうことがあるんだなぁとゾクッとしたことがありました。
その後、オシャーナなどでパラサイトの生物の記事や古座の上田さんからマニアックなお話を聞いて 寄生生物だったことがわかりました。
私がエイリアンだと思った生物がウオノエ類だとわかりました。
それから、海で見かける魚たちに寄生する生物を見れる様になり、 案外、身近に居るんだなと実感しております。
私のカメラでは全く撮れませんが….(;^ω^)。
そしたら、こんな図鑑が売ってるんですね。
名前も「海の寄生・共生生物図鑑」って。
なかには数mm程度の生物なので、どれのことか分からないものもありますが、 その撮影技術、根性に敬服いたします。
ログブックセットに加えたいと思います。  

- 海の底の考古学—水中に眠る財宝と文化遺産、そして過去からのメッセージ -
海の底の考古学—水中に眠る財宝と文化遺産、そして過去からのメッセージ 水中考古学者・井上たかひこ氏の著書。
雑誌「KAZI」に連載されていたものに加筆したもので考古学に興味ない人でも気軽に読めるよう、写真、挿絵をふんだんに使って4ページ程度の読みやすいものになってます。
ご自身の体験だけでなく世界で発見された沈船、遺跡の概略が載せてあり、皆の興味をそそるトレジャーハンディングの部分から専門的な水中考古学を平たく解説してくれています。
まだまだ日本では認知されていない水中考古学を周知すべく分かりやすく解説してあります。
その沈没船の概略と沈没した原因などあり、歴史を紐解く上で参考になることがめいっぱい、です。
また2010年発刊ということで、直近の発掘状況を織り交ぜて解説してありますので今後重大ニュースとして取り扱われるかもしれない事柄が想像できてダイバーとして楽しさが増えました。

- 海の扉をたたいてごらん -
海の扉をたたいてごらん タレント・田中律子さんと水中写真家・中村宏治さんのコラボ。
田中律子さんと言えば、今やダイビングインストラクターでありサンゴ再生プロジェクトアクアプラネットの会長も務められていますが、この本はまだダイビングを始めて100本程度の一番ダイビングが楽しい時に書かれたエッセイです。
そのため、「ダイビングが楽しくてしょうがない、海って素晴らしい」ことを書かれていて私的にはこんな感じだったなぁと懐かしく思う点が多かったです。
律子さんの本物のログのコピーも載せてありエッセイを読んでそのログを見れば余計親近感がもてました。
文庫本サイズながら、写真がたくさん(もちろん中村宏治氏のもの)掲載されており、通勤時にリラックスする意味でも最適かと思います。
写真のそばにキャプションがありそのコメントが中村宏治氏のもので魚の生態や撮影秘話などが書かれていてタメになります。


ダイビングを始めたい、という人にオススメです。

- おタハラ部長のお上手ダイバー養成新書 -
おタハラ部長のお上手ダイバー養成新書  元ダイビング雑誌の編集者でスキルアップを目的にみっちりやってきたことが功を奏してITCに合格、フリーのインストラクターとなり雑誌「マリンダイビング」で掲載されていたものをまとめたもの。
マニュアルって幾ばくか説明不十分というかきっちり教えてくれてないと思うことがあると思います。
それは教えるインストラクターによってスキルの教え方が違うため詳しく書けないんですね。
右利きの人がおれば左利きの人もいる。そんなこんなで絶対そのスキルをするに当たってこれでなきゃいけない、ってのはないわけでそれも原因ですかね。
そういうわけでプロレベルになろう、って人はいろんなインストラクターのアシストについて「あぁこんなやりかたもあるんだぁ」とバリエーションを増やしていく訳です。で、生徒に合わせたトレーニングを培っていくわけです。
ところが一般の方がスキルを上達するには昔ならショップツアーなりなんなりで先輩ダイバーがいたわけでそういった諸先輩方を見て勉強するのですが今の世の中リゾート中心、セルフ中心となると勉強になるネタがない。
そこで本書の登場となるわけです。
写真つきで細かく解説してありタメになることも多々あります。
しかしながら、これは一インストラクターからのスキル伝授であって万人向けではありません。他にもいろんな方法があることだけは心に留めておいてください。

- おタハラ部長の続お上手ダイバー養成新書 -
おタハラ部長の続お上手ダイバー養成新書 前作からの続編。
続編らしく前著を理解(マスター)していないと読んでもサッパリな内容です。
特に前半はスキルの進化版というカンジでやはり基礎があっての「お上手ダイバー」であるのです。
真ん中の気象や海洋生物に関しては専門性が高いので理解するにはボリュームがなく他の書籍にあえて譲ったほうがよかったですが。
ダイビングは基礎体力がいるレジャーです。
そういう意味では他の本では取り上げたことがあまりない、フィジカル面のトレーニングの仕方について載っているのは有益。
器材選びについてもベテランダイバーならではのこだわりが垣間見えていてこの部分は初心者に最初に教えておけば、間違いのない器材選びができるはず。
最後にやはりその道を極めるにはオタク・ダイバーになるべし、ですね。

- <おもしろくてためになる>魚の雑学事典 -
<おもしろくてためになる>魚の雑学事典 インストラクターという資格柄、ブリーフィングや講習時にちょっとした知識がモノをいいます。
地元ガイドなら毎日潜っている海での生態を解説することができますが、
普段潜ることの少ない私たち都市型イントラはそれに代わる知識をどうにかして手に入れないと戦えない。

ちょっとした魚の豆知識を披露できたら、といつも思っておりました。
そこでこの本はその知識面を補ってくれるものだと思います。
挿絵や写真も多く1項目ごとの読み切りで堅くなくちょっとした合間に読める本です

- 思わず話したくなる「深海魚」のふしぎ -
思わず話したくなる「深海魚」のふしぎ 読んでみて、、、、、、まずタイトルの深海魚っちゅーより深海生物じゃん。
学術的にためになるというよりは巷によくある、その雑学本です。
平易で1生物にたいして1-2ページに挿絵+コメントとチョー読みやすいつくり。
ホント、ヒマつぶしにピッタリ。
写真は巻頭の数ページ(文庫本じゃしょうがないか)なので、若干デフォルメされた画で想像するしかない、カンジです。
さすがに情報を集めただけなので生態について「、、、、かも」「、、、、のようだ」なので信憑性がねぇ。
読んだ後に何も残らない、のはなぜだろう?
雑学好きにはちょうど良いかもね。

- 海獣の子供 全5巻-
海獣の子供 画がキレイで絵本のようなゆったりとした流れが自然、海を余計に感じさせてくれます。
オオカミ少女の海版みたいな始まりでこれから宇宙をも巻き込んだファンタジーに導かれます。
キレイな海の情景と子供たちのあどけない振る舞いと阿漕な大人たちが絡み合って作られていきます。
まだ3巻までしか読んでませんが、ドンドンはまっていくんですよねぇ。


夏休みにチームメイトをケガさせてしまい、部活を出入り禁止になってしまった主人公・琉花は「海」と名乗る不思議な少年と出会う。
父親が勤務する水族館の大水槽で自由自在に泳ぐ海の姿に心奪われた琉花は、彼が「空」とともにジュゴンに育てられた少年であることを知る。
そして少年たちもまたこの琉花に興味をもち行動をともにするようになって、琉花の眠っていたものが覚醒されていく.........。

- 海上保安庁特殊救難隊—限りなき挑戦 -
海上保安庁特殊救難隊—限りなき挑戦 海上保安庁特殊救難隊初代隊長の著書。
昭和42年まで海上保安庁に潜水業務はされておらず民間ダイバーに委託するだけだった。
そこで潜水能力を持った保安官育成するため海上自衛隊の潜水研修がおこなわれるようになったそうです。
それから映画「海猿」にあるとおりに海上保安大学校での潜水員訓練が行われてるんですねぇ。
潜水員時代や潜水訓練教官の後、さらに特殊救難隊(トッキュー)設立、初代隊長としての活躍ぶりが紹介されてます。

実際の救難の様子を詳細に述べられていてコメントというかたちで著者自身の思ったことや冷静な分析がなされていてすごく勉強になりました。

- 海底からの生還 -
海底からの生還 米海軍史上最も偉大な功績を遺したと言えるスウェード・モンセン大尉の沈没した潜水艦スコーラスの乗組員の救出劇です。
潜水艦が沈没したとしても今まで助ける術をもたなかったにも関わらず、全世界的にどんどん投入されていきました。そして多くの犠牲者が実際出ていました。
スウェード・モンセン大尉は目の前で同僚の潜水艦が沈没し何も出来なかったことに憂慮し、脱出方法を独自で考えて「モンセンの肺」を開発し全潜水艦に搭載させ、沈没した潜水艦から救助できるレスキューチェンバーや大深度での呼吸を可能にした「酸素・ヘリウム混合ガス」での潜水を身体をはって実験した偉業にも関わらず、軍からは疎まれ続けました
しかし、それにも拘らず潜水艦乗組員からの信頼を抜群で見事スコーラスの乗組員を無事生還させることができました。

第2次世界大戦の開戦のためその偉業が日の目を見ることなくずっと放置され続けこの作家によってその史実が明らかになり、モンセン大尉が亡くなってから軍が正式にその偉業を認めたということに偉人の悲劇みたいなものを観じ得ません。

- 海底の黄金—片岡弓八と沈船・八坂丸 -
海底の黄金—片岡弓八と沈船・八坂丸 クストーがアクアラングを開発するずっと以前に日本で発明されていた大串式潜水器を使って10万ポンドもの金貨の引き揚げという偉業を成し遂げた日本人、片岡弓八氏の伝記です。
この潜水器が開発されるまではヘルメット潜水が主流で簡便な潜水器がなかった。
それを真珠漁をしていた渡辺理一氏が考案、鍛冶屋の大串金蔵氏が発明した潜水器にいち早くほれ込んで、当時海運業の船長という立場を捨て大串式潜水器で今まで欧米諸国のサルベージ会社が相次いで頓挫していた八坂丸の金貨を引き揚げる計画を立てるその肝っ玉はさすが幕末に生を受け「士」の気概を持った人だからこそ成し得たのではないでしょうか。
坂本龍馬が海援隊を立ち上げ懇意の藩から資金を募るやり方と同じで今やトレジャーハンティングの資金調達の仕方そのままに出資者を募る方法で資金を賄ってました。
今ではこんな日本人は見れませんが、端々から武士道そのまんまの日本人の誇りを感じることができました。
また、大串式潜水器はフランスでも特許を取っていましたからクストーがこれを見てアクアラングを開発した、という噂はホントかもしれませんねぇ。
若くして夢を成し得た人は往々にしてさらに大きな夢を追いかけて自分を見失いがちになってしまうのは世の常なのですかねぇ。

- 海底の秘宝—夢と富をつかんだ6人 -
海底の秘宝—夢と富をつかんだ6人 数多きトレジャーハンターのなかで最も偉業を成し遂げた6人のドキュメント。
海底に沈んだ財宝を引揚げ、億万長者になってみたい、と少年時代、もしくはダイバーになったら一度は思い描くロマンを実際、やりとおすことがほとんど難しいなかでこの方々は不屈の精神と目的達成への執念には共通するものがあります。
これだけの偉業を達成したらさぞかし裕福な生活を送っているのかと思えばそんなことはなく偉業すぐあとには更なる大きな目標にむけ努力してるんですよね。
またトレジャーハンターという商売がどれほど財政的に大変かが書かれていて私たちには到底できないことなんだと実感しました。
まず沈船を捜索する為の資料調査、資金調達、探索器具の開発、海域付近の国々との配分取り決めや訴訟等
問題が山積しておりエキスパート集団でないと今日のトレジャーハンティング業というものが成り立たないんです。
でも、数百年前に沈んだ歴史を紐解く歴史的な価値と財宝を手に入れるという物欲からも男には堪らない永遠の商売だと思います。

- 海底旅行 -
海底旅行 今から40年以上前の著作だけあって、アポロ11号が見事月面着陸を達成したあとの展開として宇宙に続く未知なる世界といえば、深海。
米国は実際NOAA(国立海洋大気圏局)が主導の下、シーラブ計画が数々行われてきましたが全て海中居住区で生活するという程度でした。
ところがこの物語はさらにその先、人類が生身のからだで海底を探検するという、尊大なる夢を実現しています。
ここでは宇宙はNASA、海洋開発局ということでNISAがそのプロジェクトをおこなってます。
元来、人間は海から陸上にあがってきた生物であるが、逆に海で生活できるよう修正すればいいのではないか?そのために人間が海中で生きていくために克服しなければならないのが、酸素の供給、食料の調達。
これを画期的な発明「ホメオスタット」を装着することによって海底での生活ができるようになる、と。
ホメオスタットの動力は原子力で海水から濾して酸素、プランクトンを栄養に替えて生命維持できるようになるというもの。
実際一番の問題なのは水圧なんですが、その件に関して残念ながらこの本では触れられてません。
米国による海底探検士がアメリカ大陸沖の大陸棚からヨーロッパ大陸にいたる大西洋を歩いて踏破することによって深海をいち早く各国を凌駕できる、という発想に基づくプロジェクトが立ち上がりました。
これこそアポロ計画の流れです。
3人の選ばれし海底探検士たちがいろんな苦難を乗り越え達成するまでの物語となっています。作者が作家であり科学者の肩書きを持っていただけあってその海底での描写に物語っています。ただ、単位としてフィート、ポンドなど日本人になじまない単位だったので臨場感を得にくかったです。
未だここまでの開発はされていませんから、近い将来このようなプロジェクトも行われるかも知れませんね。

- 海洋危険生物─沖縄の浜辺から -
海洋危険生物─沖縄の浜辺から 海洋立国・日本。その中でも沖縄は青い海・白い砂浜に象徴されるように海が観光産業に寄与している部分の大きい。
その海には海水浴客やダイバーにダメージを与える生物がいる。それを取り上げ生物の生態や特徴、そして罹患した際の対処法が書かれています。
特にハブクラゲにいたっては、著者自らが対照実験の実験台となってクラゲ除けに効果があるという「SAFE SEA」の効き目を試していて体当たりレポートに恐れ入ります。
他にアンボイナガイ、ダツ、サメと書いてありサメにいたってはサメ被害にあった方々にインタビューしてその状況を克明に記してあります。
また最後には、その危険生物はあながち有害な生物としてだけでなく美味な食材として価値もありそう毛嫌いするほどのものではないことで締めくくってます。

- 風と波を知る101のコツ—海辺の気象学入門 -
 気象予報士でありウィンドサーファーである著者が特に海の気象にこだわって書いた一書。
帯に「読まずに海にはいるな!!」のとおりこの本を読めば、多少なりとも天気、海についての知識が広がるのは確実です。
少年時代、理科の授業で教わった、風は気圧の高いトコから低いトコへ吹く、というのは知ってましたが、風の向き、強さは地球の自転、偏西風(ジェット気流)、地形などの要素によって決まることがいくつもの事例を通して解説してあり天気図の見方がさらに深まった感があります。
また天気予報の数値、言い回しについて解説してあり実際私たちが感じているものとの違いなど述べてあり、大変ためになること間違いなし、です。

- からだとダイビングQ&A─気になる悩みにズバリ回答! -
からだとダイビングQ&A─気になる悩みにズバリ回答! 自身もダイビングインストラクターでありDANジャパンのDDNet加盟の山見先生の著書。
「月刊ダイバー」の企画ものから加筆・訂正してまとめたもので、ダイバーの健康について隅から隅まで書かれてあります。
ダイバーにとって気になる部位─耳・鼻・心臓など項目別に採り上げているので関心のあるページにすぐ辿り着けます。
また巻末の「適・不適チェック」ではなかなか聞けない症例ごとにダイビングに適しているか、いないかをズバッと書かれてあり不安に思っていたことが目からウロコ状態になるのではないでしょうか?
ダイビングにおける健康問題についての疑問を全て解決できる一書となることでしょう。

- 気がついたら水中考古学者 -
気がついたら水中考古学者 井上たかひこ氏の著書。
30代で平凡なサラリーマン生活から一念発起してTOEFL受験し米テキサスA&M大学に入学し「水中考古学者の父」ジョージ・バス教授に師事、東洋人初の薫陶を受けた自伝ならびに水中考古学の入門書。
30代までヨット一筋だったのが、「男子たるもの」夢に向かってその大業を成し遂げたのは感服してしまいます。
 
また水中考古学とは、トレジャーハンターとは違い、地道な発掘作業であり、大金を得ることのない学者。
経済的にもシンドイこともあり、夢だけではできない信念の強さが必要だなと思いました。
 
巻末には「水中考古学者になるための12章」があり水中考古学者に限らず、好きなこと夢を叶えるためのアドバイスがあります。
興味はあるものの40代の私はもうそこまでの努力をする勇気がありませんが、立場は違うものの20代のこのサークルを始めたのですから、このサークルに心血を注いでいきたいと思います。

- ぐらんぶる 既刊7巻 -
ぐらんぶる ゲキおもろい!です。
こんな漫画があるとは知らなかったです。
今アニメになってる「あまんちゅ」はキレイすぎるぐらいキレイで、内容がわかりにくいですが、 これは、アホな学生がサークルでアホなことしてダイビングをするという、男にとって分りやすいコメディです。
大学時代、サークルに入っていませんでしたが、こんなカンジだっただろう的なノリもわかっておもろい。
女性が読むには辛いぐらい、全裸ありき(男の)。
キレイじゃありません、ゲスな男たちの欲望を描ききっている、のは確か。
男性にオススメな漫画です。

- グラン・ブルーの物語 -
グラン・ブルーの物語 あの名作映画「グラン・ブルー」の忠実に再現したノベライズ化。
リック・ベッソン監督の海への愛着とロマンを具現化した作品だけに改めて文章になると映像では素通りしてしまいがちな風景や人物の佇まいがいろんな意味のあることがわかって映画を思い出しながら読めるぶん、大変読みやすかったです。
主人公たちが本物のジャックやエンゾとは全くかけ離れた人格であり、リック・ベッソンがこういう海のヒーローを作り出したことに監督自身が少年時代に嵌っていただろう、フリーダイビングへの熱い想いを感じることが出来ました。
この本を読んでから映画を見直すとより深く海の碧さを感じることができるでしょう。

- Glaucos─グロコス 全4巻-
グロコス フリーダイビングを題材にしたコミックです。
作者があとがきのインタビューで書いてあるとおり、TVでフリーダイビングのドキュメンタリー番組を見たのをきっかけに取材を開始したそうです。
潜水反射や脾臓の働きについてなど潜水医学に基づいてあるので、どうしてフリーダイビングであれだけ深く潜れるのかを漫画を通して楽しく学ぶことができます。
キャラクター設定にもどこかしら映画『グランブルー』を彷彿させるカンジです。
日本人的には競技としてのフリーダイビングと捉えがちですが、一方商業ベースにのっかって富を稼ぐトップアスリートとあくまでも自然へ敬意を持って接していかねばならないという老いぼれた元チャンピオンとを対照的してる点は読み手に明快なストーリーと躍動感ある展開で大変読みやすくなってます。
活字が苦手な方でもこれでならフリーダイビングについて興味がもてると思います。

- 高圧生理学 -
高圧生理学 出版が1988年ということでデータ的に古く仮説で終わっていることも現在の潜水医学では実証されていることもあるのですが、さすが専門書、という内容です。
高圧(潜水中)が人体に与える影響をいろんな角度から事細かく述べてあり、DM以上の方には有益な情報になり得ると思います。
いわゆるマニュアルではああだこうだと大雑把な説明で終始していますが、数式をもって定理や法則を説明してあるので数式自体チンプンカンプンなのですが、納得できてしまうのです。
高圧ということで普通のスクーバで問題の窒素だけでなく大深度潜水で使うヘリウム、水素などの混合気体が人体に与える影響も書いてあり勉強になります。
出だしでは素潜りについても書いてあり生理学的にわかった気がします。
ここまで理解できた貴方、申し分ないインストラクターになれるかも知れませんねぇ。

- ここまでわかった! 深海の謎 -
ここまでわかった! 深海の謎 深海についての豆知識本。
地球の表面積の7割を占める海は私たちの生活において密接なつながりがあるにも拘わらず、海の体積のほぼ95%が深海です。しかしながら深海については人類が足を踏み入れたのはほんの数十年たらず。「深海=沈黙」というイメージだと思うのですが、この本はそれを根本的に引っくり返してくれます。
76の項目に分かれていて多くても4ページほどでしかも写真、図入りの読み切りなので大変読みやすいです。
後半のミステリー部分はあまり深海とは関連しないでもないけどもページを埋めるための雑学といったところでしょうか。文庫本サイズなのでポケットに忍ばして持ち歩いたり、ちょっとしたヒマがあれば読める程度の軽さがいいです。

- 心の楽園に住む -
心の楽園に住む 高樹沙耶さんの「マイ・ブルー・ヘブン」の続編みたいなエッセイ集です。
前作はどちらかいうとフリーダイビングで日本人女性のタイトルを獲得した間際だったのでその興奮醒めやまぬまま書かれた感がありましたが、今回はそこから一歩引いて素のままの自分を出している、カンジです。
高樹さんはヒトとの出会いのきっかけが「旅」であるのですが、それぞれの人生でそういう出会いというのを大切にしていきたいですね。
海になんらかのカタチで接している人というのは共通の意識があり、私も共感する部分が多かったです。
最後に身体のメンテナンスが必要だということでリラックスしてできる、運動を紹介してます。

- 魚の世界をロマンする (LOVE & EDUCATION) -
魚の世界をロマンする (LOVE & EDUCATION) 掴みに日本人が魚の尾頭付きや踊り食いみたいなものを見たら食欲をそそられますが、鶏や牛の姿煮は全く食欲をそそらないのは日本人がもともと魚と密接な食生活をしてきたからで外国人にはそれがない、というところから始まります。
タイトルどおり魚の起源から進化に至るまでをテンポ良く書かれていてドンドンその魅力に引き込まれていきます。
海洋学や魚類を研究されている学者さんに共通して言えるのは人類は目の前にある海を見ておらず星空ばかり研究している。海について今だ∞大の未知の世界のままであるという嘆かわしい現実があるということ。
我々はもっと海や魚について勉強していかねばならないのだなぁと思いました。
「独立栄養生物」・「従属栄養生物」の区分けも面白いし、魚種交替は毎年のごとく「今年は○○が豊漁です」「××は不漁です」といったニュースを耳にしますがこの魚種交替という理論を知れば自然の摂理に適った現象だということがわかりもっと大らかに生きていけます。

- 魚のつぶやき -
魚のつぶやき 水族館長の著者がサカナの生態をそのサカナの気持ちになりきって述べています。
朝日新聞のエッセイコーナーに連載されていたこともあって一つずつが1ページ弱の読みきりで写真、挿絵を盛り込んでいるので飽きることなく読めると思います。
日本人にとって外すことができない「マダイ」からはじまって150種類のサカナが登場します。
3年ほど連載していたこともあって3シーズンぶんの季節毎の括りになっていてその時々の時代にマッチしたサカナたちを紹介しております。
あの人気アニメ「ファインディング・ニモ」は実際にはあり得ない話であることも暴露してます。
詳しくは読んでみて下さい。

- 魚の名前 -
魚の名前 海洋写真家・中村庸夫氏の読み物というよりは図鑑といったほうがいいかも。
オールカラーで写真がふんだんに掲載されていて200種の魚について個々に生態や名前の由来が書かれてあります。ダイビング中に出会う魚を中心に掲載されています。持ち運びやすく薄っぺらいんですが写真が大きいのでログ付けとかで魚を紹介する際、便利です。
またアイウエオ順というのもいいですね。いちいち索引を引かなくても目的のページにたどりつき易くて。魚図鑑はコンパクトですが、ページ数がゴツいんですが、これぐらいならちょうどログブックを入れているポーチに忍ばしてのにちょうどいい厚さです。

- 魚の博物事典 -
魚の博物事典 講談社学術文庫創刊30周年記念で2006年に復刊した本著。
海に取り囲まれた日本、そしてその海から糧を得て生活してきた日本人にとって魚は切っても切れない存在。日本人に馴染み深い134種を取り上げ生態や故事、釣り方までも書いてあります。
もともと「魚の履歴書」(上)・(下)を1冊に纏め上げただけあって古書のため現在では事実が覆されていることもありますが、その情報量からして文庫本の域(600ページ超)を出ています。
アイウエオ順に掲載されているのでわざわざ索引を引かずとも目当てのページにたどり着くことができるので便利。巻末には魚にまつわる疑問に答えたQ&A集も収録されており雑学を通りこして博学です。

- 魚はエロい -
魚はエロい タイトルはすごくいやらしい、ですが、内容はとてもマジメ。
魚たちの生殖行動を解説してあります。
ダイビングサービスを営みながら、毎日海での魚の行動を観察し続けた賜物。
 
魚によって、生殖活動や求愛方法などが全然違うことがよくわかりました。
読んでいた時期がちょうど7月ということもあって、 ベラの集団行動をみて、あっ、そうなんだと水中で納得できました。
唯一、惜しいのがビデオから画像をおこしているからか、写真が鮮明でなくあまり意味をなさなかった。
まだイラストのほうが良かったかも?
この本を読んでダイビングすると、また違った楽しみ方ができます。

- 魚はすごい -
魚はすごい 魚の生態を分りやすく解説してあります。
著者は小学生向け図鑑を監修してはるだけあって、大変分りやすいです。
最初に魚類の分類方法や名前の付け方など、なかなか、図鑑ではわかりにくかったのですが、 そういうことか、と納得。
あとは、其々の魚の生態と名前の由来など解説してあり、雑学たっぷりです。
1段落が2ページ弱で読みやすく飽きずに読み切れます。
ちょっとした片手間に読める本でした。

- 魚はなぜ群れで泳ぐか -
魚はなぜ群れで泳ぐか Amazonから取り寄せた本ですが、見た目どおり手ごわいです。
出だしは、私の望んでした内容でしたが、後半は釣り好きな方向け。
流れ的には逆のほうが読みやすいかも?
なかなか魚の生態について、詳しく書かれた本(たぶん学術書ならいっぱいあるのでしょうが)がないので
魚ってこんなんなんだぁ──魚が群れでいてどうしてぶつからないか、肉食の魚の眼は上向きが見やすいとか──みたいなタメになる本です。

- 魚へん漢字講座 -
魚へん漢字講座 寿司屋さんに行ってよく見かける魚へんの漢字が羅列された湯呑み。
必ずそれを読もうと挑戦するも挫折を余儀なくされるのは私だけじゃないはず?
著者はその魚へん漢字に魅了されついに本を出版するほどになったそうです。
せっかくだからその博学のおすそ分けではないですが、これを読んで寿司のネタ、否話のネタにしてみてはいかがでしょうか?
魚へんは大変奥行きが深いです。
魚の名前はもちろんのこと部位や貝、エビ、ウミガメにいたるまでそんな漢字があるんですよねぇ。
漢字の由来やその魚の生態やおいしい調理の仕方まで解説してありじゅうぶん雑学として使えます。

- サンゴとサンゴ礁のはなし—南の海のふしぎな生態系 -
サンゴとサンゴ礁のはなし—南の海のふしぎな生態系 海に潜っていて見かける色とりどりなサンゴ。
しかしながら、サンゴについて知っていることと言えば、年1回産卵すること、褐虫藻が共生していることぐらい。
そんな無知な私でもサンゴについての知識を勉強するのに適した本と言えるものを見つけました。
いきなり学術的なことからスタートするのではなくて、平易なQ&A形式でサンゴについてわかりやすく解説してくれた後で サンゴについての生態からそこに暮らす生物や地球温暖化によってサンゴの死滅が心配される事など詳しく説明されています。
サンゴの子孫の増やし方に2種類あることやサンゴは群体であること、褐虫藻との相性だとか話題満載です。
この一冊を読めば、ダイバー仲間から一目おかれる存在になること間違いなし、です。

- 事故を起こさないための潜水医学 -
事故を起こさないための潜水医学 新しい潜水医学」に続いての大岩先生の続編的な著作。
これもダイビング雑誌「マリンダイビング」にコラムとして連載されていたものを書き改めたものです。
最初のほうは、読者の質問に答えるようなかたちで、トピックが進んでいきますのでいきなり物理の時間が始まる「新しい潜水医学」と違って 一般ダイバー向けです。
耳鼻関係のトラブルや女性特有の問題、パニックについてなどなかなか雑誌やネットでは得難い知識が満載なので 一読の価値ありです。
近年増加の一途を辿る中高年の事故が過半数をしめていることから、 中高年ダイバーがかかえる疾病(高血圧、糖尿病)にスポットを当てて、そのリスク、対処法など情報がいっぱいです。
「新しい潜水医学」のあとの執筆のため、その読者前提に書かれている部分もあり、イントラならばさきにそれを読んでおいたほうが良いです。
後半のレジャーダイバーの身体的適性は、私もそうですが、中高年ダイバーとしてダイビングを続けていくための体力づくりの必要性が 書かれてあり、肝に銘じねば、と思いました。

- シニアダイビングガイドブック -
シニアダイビングガイドブック 今やわがサークルでも一大勢力となっていただいている(?)方々ですが、そのバイタリティさは脱帽ものです。
元気なシニアのみなさんでまだダイビングをいていないが興味をもっている人向きに書かれたハウツー本です。
加齢に伴う不安なこと、なかなか聞いてみるということができないと思いますが、そういった疑問に対しアドバイスされています。
ダイビングの始め方から、器材のセッティング、ドライスーツの脱着にいたるまで写真つきで解説してあり、マニュアルにはない、痒いところに手が届く読み物です。

また後半部分には安全にダイビングを楽しんでもらうために日々のトレーニングアドバイスとしてストレッチ体操が掲載されていて手順と注意点もあり役立つものとなってます。

いきなりショップを訪れてダイビングを申し込むのはチョット,,,という方にはオススメです。

- シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち -
シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち 日本橋の中古書店でたまたま見つけ、サブタイトルに惹かれ購入しその日から貪り読みました。
水深70mに眠る独潜水艦Uボートに世界的に有名なディープレックダイバーである、ジョン・チャタトン、リッチー・コーラーの2人を中心に様々な人間模様を取り入れながら、今までの信じられてきた歪められた歴史を塗り替えたUボートの謎を解明していくドキュメンタリー。単なるトレジャーハンティングものと違い史実を何の見返りも名誉もないものにかける男のロマンと歴史では覗けない当時のUボートの乗組員の心情など関係者から詳細な聞き込みと情報収集で描写が鮮明でこの果て無き挑戦へどっぷりと浸かることが出来ました。
また、レック・ダイビングの紹介にとどまらず近年のテクニカルダイビング事情を的確に言及している点にも勉強になりました。

そしてこの作品がリドリー・スコット監督、ウィリアム・ブロイルズ脚本で映画化されることが決まってるそうです。
どのような映画が出来上がるか楽しみです。

- 手話でダイビングを楽しもう -
手話でダイビングを楽しもう 以前TVのニュース番組で耳の不自由な方たちを対象にしたダイビング講習してる模様が紹介されていました。
それでは陸上では少し手間取ることもありましたが、さすが手話で会話をされるだけあって水中では普通のダイバー以上にダイビングを楽しんでらっしゃいました。
ダイビングにはハンドシグナルという世界共通の手話みたいなのがありますが、手話ほどの細かい伝達能力がありません。
じゃあ、手話を勉強したら、水中で役立つかなぁと思い、数年前に無料の手話講座を受けたことがありました。
しかしそのときは大変タメになったのですが、手話を使う場面もなくほぼ忘れてしまいました(>_<)。

そういった時にNPO法人UDN(ユニバーサルダイビングネットワーク)さんが発行した書籍を見つけました。
この本はダイビングに限定した手話だけを紹介してます。
これを基本にダイビングのブリーフィングを手話でできれば耳の不自由な方たちとも一緒に潜れるのではないでしょうか?
また普通のダイバーもこれらを覚えることで水中での意思疎通ももっと広がるような気がします。

- 熟年スクーバダイビング開眼—おさかな気分満喫 -
熟年スクーバダイビング開眼—おさかな気分満喫 50代半ばでスクーバダイビングを始めた著者がその魅力を熟年層にこそ見合ったスポーツであることを語ってくれています。
ダイビング熱であちこちと潜り歩いて其処そこの情景とその時の著者独自の感想を交えてあり、まだ行ったことのない人にはいいガイドブックとなりえます。
書き手の妙なのか、大変読みやすく肩に力の入っていないので自然と文章が入ってくるカンジです。
中高年の方のなかには趣味を何にしようかと悩む前にまずはコレを読んでみて水中世界の素晴らしさの一部分でも知ってみるのもいいかも?

- 旬の魚はなぜうまい -
旬の魚はなぜうまい タイトルからすると軽いタッチっぽいのですが、京都大学名誉教授であり著名な魚類学者の著者だけにかなり深い内容です。
食卓に並ぶサカナたちを俳句など引用しつつ研究成果も織り交ぜながら興味をそそる読み物でした。
海水魚と淡水魚の浸透圧の違いだとかサメがどうして深海で暮らせるのか、歯の形で食性がわかるなど。
今流行りの新書サイズなのでお手ごろなお値段700円も魅力的です。
居酒屋でちょっとした雑学披露に役立つと思います。

- シルヴィアの海 -
シルヴィアの海 原題は「SEA CHANGE」で今ならこのままのタイトルのほうが良かったかもしれませんね。
海洋生物学者であり海中6000時間を超える潜水経験を持つシルヴィア・A・アール博士の著書。
前半は彼女が1960年代に男性社会の学術研究に入っていくことへのジレンマや当時軍事目的から宇宙開発(アポロ計画)が莫大な予算を計上しているのにも関わらず、地球の70%以上が海で、その90%以上に人類が訪れたことのない未開の世界がある海に対する国家の浅薄な計画しかないことへの不満が語られており、海へもっと目を向けるべきだと行動で示していった半生が綴られています。
また研究だけでは飽き足らずついに民間の潜水艇開発会社の代表取締役までやってのけるバイタリティーはスゴイ。
後半は、この急激な人口増加、開発で地球環境がかなり疲弊しており、特に今まで問題なかった海洋投棄や汚染もそろそろ臨界点に達しておりみんなが今すぐに行動を起こすべきである、と訴えてます。

子孫に今のままの環境を保ったままで譲るには行動を改めないといけない。
それは国家に任せるのではなく市民レベルから起こさないと何も始まらない。
一人の人間によって国家を動かすことができる。
 
と今まで海をずっと研究してきた博士だから説得力ある言葉で訴えかけてきます。

博士の言う「SEA CHANGE」が必要なときではないでしょうか?

- 深海の科学―地球最後のフロンティア -
深海の科学 出だしはスゴイ荘厳なカンジ。
「海の内部を見ること、それは未知への想像力を試すことである。」(ヴィクトル・ユーゴー)
しかし、中身は平易で、読みやすい。
さすが科学雑誌の編集者をされていただけあって、小学生でも読み込めます。
各章ごとにテーマが分けられ、深海の物理、生物、地学、と今後の深海への調査の進み具合といったように なっていて疑問を抱くことなくスーッと入っていきました。
深海について私たちは知らないことだらけ。
この本をきっかけに深海についてもっと知ってみるべきかも?
ちょっとした休憩時間だとかに気軽に読める良書だと思います。

- 深海の庭園 -
深海の庭園 深海生物学者がその研究熱心さがエスカレートして深海研究の最前線である、深海潜水艇の女性初のパイロットになった経緯や深海探査の男社会の狭間でいろんな差別にあいながらもパイロットとして尊敬されるまでになった逸話を紹介してくれています。
メインはやはり深海について我々が未だ海について∞分の1程度しかその神秘のベールを紐解いたに過ぎないこと、生命誕生の由来についてに欠かすことの出来ない深海生物の生態について面白く紹介されています。
また深海底の命名についても(宇宙天体の場合も同じだと思いますが)、その探査に携わった人たちの趣味や年代などによって命名されている、なんて夢のある話です。
450℃という高温を吐き出すブラックスモーカーからほんの数cm離れるだけで水圧の力によって水温が20℃と生物にとってこの上ない生活環境であること、太陽の光が届かない深海では硫化水素と酸素で栄養を作り出すバクテリアを共生させて生きるチューブワームなどの生物がいることも紹介されています。
通常、学問的にも難しい内容をその体験を通して我々にわかり易くなった書籍です。

- 死んだ魚を見ないわけ -
死んだ魚を見ないわけ タイトルの通り読めば、潜ってるとエビや魚の死骸を見ることがあるんで何言ってんだ?みたいなもんですが、
そういうのでなくってそういった魚の死骸が海底ではどのように処理(減耗)されていくのか、その過程(プロセス)を目撃してみようと深海艇「しんかい2000」に乗船して実験されている。
「海の底には死骸がない」のは定説であってそれをいかに実証していくか、それが深海だったということです。
その実験を行なうにあたって「しんかい2000」を利用するためのテーマ作りから実際の実験の様子が描かれていて学術本としてだけでなく、読みやすくなっています。
延縄式で設置された冷凍サバがいかに減耗していき、闇の掃除人の登場で終結を遂げるまで書かれてあり仮説どおりであったそうです。
そういえば、「シルヴィアの海」で海洋投棄されたゴミはそのまま残っている、というのがあって人工的なものは自然のメカニズムからも見放された人類が解決しなければならない問題だということを思い出しました。

- 水中考古学の冒険 -
水中考古学の冒険 ピーター・ストックモートンの著書です。
エーゲ海でデメテルの青銅像を引き揚げたという話を聞きつけてそこへ赴きそこの漁師たちと付き合い、情報を集めついに港町・ボドルムの沖合で紀元前3世紀の貿易船を何隻も発掘し歴史的な史実の証明をなしえたドキュメンタリーです。
ストックモートンが訪れたトルコでは「ヨック」と呼ばれる、みな活力なく時間だけが流れていく習慣のちがいに戸惑いながらそれに慣れ親しんでトルコ人かしていく様子が書かれています。
漁師たちは海底にある貴重な歴史的遺産には目もくれず生活の糧となる海綿ばかりに執心してしばし本人もその虜になったようです。
他のトレジャーハンターとストックモートンの違うところは、財宝目当てではなく陸上での考古学を水中に持ち込み、水中考古学というものを確立したことです。
その苦労ぶりは読んでもらえれば、よくわかると思います。

どちらかというと学術書の範疇なんでほとんどが直訳してあって読みにくい(^_^;)。
ダイバーが読むとわかるのですが、
USダイバーズがUS潜水夫会、2000PSIが1平方インチあたり2000ポンドだったりとけっこう笑止な部分もあります。


- 水中の賢者たち -
水中の賢者たち 中村征夫氏の水中写真を織り交ぜた中国の格言集。
72の中国の格言集をピックアップし、それに合わせた水中写真と格言との意味合いの解説がされてあります。数点は私的にどうか、というのはありましたが、さすがエッセイでのセンスが光っているだけに的を得てるものが多いです。
たんなる格言集は読んでいて退屈しますが、そこをユーモラスな魚たちといっしょに読むことで飽きがきません。
これぐらいなら個人的に日めくりカレンダーにしていただいて毎日見るのもいいと思います。

- 図解 さかな料理指南 -
図解 さかな料理指南 西欧文化を受け入れたことで食文化も西欧化して島国・日本の食生活もがらりと様を変え魚を食べる機会がメッキリ減ってしまいました。
かく言う私も一人暮らしを始めてから魚を捌くのがメンドーということもありつい肉食しましまいます。
この本はそれを覆してくれるのにじゅうぶんでした。
魚の鮮度の見分け方から捌き方、レシピはもちろんのこと、調理法も詳しく解説してくれてます、それもイラストつきで。
煮物、焼き物ぐらいしかなかったレパトリーがこれで一気に増えること間違いなしです。男料理が流行っている今だからこそ手をかけずに美味しいものを憶えたいものです。

- スキルアップ寺子屋 -
スキルアップ寺子屋 雑誌「マリンダイビング」でスキルアップのコーナーを持っておられる、テラ和尚こと、寺山英樹氏の著書。
各号で特集されたものがギュッと凝縮したものです。
スキルアップとなっておりますが、肝心のスキルアップについては1/3程度。
あとは、読者から寄せられた、質問、疑問に答えるQ&A形式です。
このシーズンオフのあいだに読むにはちょうど良い読み物です。

- スキルアップ寺子屋neo. -
スキルアップ寺子屋neo. これを読みだしたときにちょうど、バリでの漂流事故がありました。
事故の詳細については、他人がとやかく言えるものではないので事故の検証結果を待ちたいと思いますが、 事故が起きた瞬間のニュースで思ったことは、「ヒヤリ・ハット」。
そうこの書籍の前半にそういった項目もあり、何か感じるものがありました。
失敗は成功の基。
いちいち経験することはいいことでしょうが、水中世界ではそれが大事故につながるや知れません。
そこで恥を忍んで失敗を報告してくれた読者の経験をもとに私たちも学べるものがあるんじゃないでしょうか?

- せい子のダイビング110番—あなたのからだ大丈夫? -
せい子のダイビング110番—あなたのからだ大丈夫? 雑誌「マリンダイビング」のコーナーを持たれている、インストラクターであり医師の吉村せい子先生の著書。
ダイビングを始める前やダイビングをしていて抱いた疑問や悩みを医学的専門用語を用いずに平易な言葉で書かれていますので読みやすく理解しやすいため、簡潔に解消してくれます。
医者に行こうかどうか悩む前に一度この本に目を通してみたら目からウロコみたいなこともあります。
私自身よく相談されることも多いですが、医師の立場でない以上、理解しているものの説得力にかけるようなことも多々あります。
この本を薦めることでわざわざ説明しなくても「一度読んでみてください」でOK。
第4章には「ダイバーのかかりやすい病気一覧」もあってダイビング後に「アレ?」といったときにすばやく引けて救急処置が載ってあるので一読しておくと便利です。

- せい子のダイバーズクリニック—ダイバーの体の悩みはこの1冊で解消 -
せい子のダイバーズクリニック—ダイバーの体の悩みはこの1冊で解消 吉村せい子先生の「せい子のダイビング110番—あなたのからだ大丈夫?」の続編。
前回はちょっとした疑問とかを簡潔にまとめられていましたが、その後クリニックに来られるダイバーのニーズ(傷病)に呼応するカタチでの出版となってます。
特に減圧症についてかなりのページを割いて詳しく述べられております。近年DCの普及によりレジャーダイバーがDCのみに頼りすぎて潜水計画が蔑ろになっていたり、ダイビング後の高所移動(飛行機搭乗)が原因で増加しているそうです。

あと、「ダイバーなら知っておきたい病気」として各症例ごとにダイビングの是非や専門医に相談すべきかなど書いてあり、身近でダイビングをしたいんだけどそういった病気の人にどうアドバイスしていいか、いい見本となると思います。

ここ最近主流となってきたシニアダイバーについても取り上げてあって将来私もそうなるわけですから今から読んで「備えあれば憂いなし」で肝に銘じておかねば。

またお産後や手術後どれぐらいでダイビングが再開できるか、なかなか普通のお医者さんに聞きにくいですよね。そんなことまでちゃんと書いてあります。

- 性転換する魚たち—サンゴ礁の海から -
性転換する魚たち—サンゴ礁の海から 現代日本社会でも性同一性障害がようやく認知されそれを克服する上で性転換手術も行なわれるようになってきました。
しかしながら人間は手術をしなければ転換できないし、以後ホルモン注射などそのバランスを維持していくために永続的に努力しつづける必要があります。
それが、サカナの社会では種の保存という目的から手術することなく性転換することができるのです。
行動生態学者の著者がサンゴ礁にすむ魚たちが社会環境などにより性転換することを研究してできた本です。

性転換のタイプを大別して3つ──雌性先熟、雄性先熟、双方向性転換に分けられるそうです。
いろんな実験を重ねるにつけて個というよりは社会的な影響(例えば、個体の大きさや雌雄のバランス、水温など)が複雑に絡み合ってそのテリトリー内での性別が決められているということがわかり大変勉強になりました。
また研究者としてアニメ「ファインディング・ニモ」の設定について事実と違うことを説明のうえ、お父さんだったマーリンが雌に、子供のニモが雄としてペアになって繁殖してハッピーエンドになるはず?だと結論付けてあって面白いです。
水中で単にサカナを見るだけでなくペアがいたら、こっちがオスであっちがメスだといった具合に観察するとより一層楽しさが増していくのではないでしょうか?

- 世界の難破船と財宝と地図 -
世界の難破船と財宝と地図 数々の難破船引き揚げに多大な影響を与えた、調査会社経営者ナイジェル・ピックフォードの著書。
読み物というよりは、内容の濃さ、絵の多さからして図鑑そのもの。
今から8年前の1995年に初回発刊され今や絶版。
もちろん、古本で購入しました。
水中考古学の本を読み従うにつれ、引き揚げられた財宝の凄さよりもその財宝を積んでいた沈船たちがどんな時代で、どんな地形に沈んでしまったのか興味がそそられるようになりました。
そういう意味ではこの本は珠玉の一品。
豊富なデータと主な沈船にまつわるエピソード。
何と言っても圧巻は、世界地図ずらーっと記された沈船の位置図。
沈没地点、年代、水深、船籍、船長名、船の種類や貨物の中身、サルベージの有無まで。
一攫千金を夢見る、サルベージャーにとって必須アイテムなんじゃないでしょうか。
もう古本しかない今、中古本で手に入るうちに買っておく必要アリ、です。

- 潜水事故に学ぶ安全マニュアル100 -
潜水事故に学ぶ安全マニュアル100 ケーススタディ形式で100個の事故(ヒヤリハットも含めて)を筆者の体験やらを交えて検証しております。
其々の事故もDANジャパンや海上保安庁の発表を元にしているため、
客観的過ぎて、詳しくはわかりません。
推察や体験論をもとに解説されています。
各テーマに項目分けしてあり、また1ケースについて検証も含めて1ページちょっとにまとめられているので 読みやすいです。
ただし、インストラクターの立場からすると
他にもこんなやり方がある、コレは違いなぁという箇所も散見されました。
講習ではなかなか教えてもらえないことを 直で書いてある点、ダイバーの方なら一読の価値はあると思います。

- 潜水の世界─人はどこまで潜れるか -
潜水の世界─人はどこまで潜れるか 医師である著者があらゆる潜水について医学的見地から考察している。
人類が潜水というものに取り組んでいった順に。
──素潜りから始まりベル潜水、送気潜水、スクーバ潜水、飽和潜水、バウンス潜水、大気圧潜水、潜水艦脱出および救難──
歴史的には魚や海産物を獲る目的で素潜りがはじまり、ベル潜水はアリストテレスの著書にも登場するぐらい昔からされていて、かのアレクサンダー大王もベル潜水をしたという史書があるぐらい。
このあと陸続とつづく潜水の歴史を垣間見ることができます。
私どもはスクーバのみしかやったことがなくそのスクーバさえもクストーが開発したと勘違いしてる始末ですから。
ダイバー諸氏にダイビングするからにはこれぐらいの知識持っていてもらいたい、ぎゅっと内容の詰まった一書です。

- 蒼海の財宝 -
蒼海の財宝 昔、隆盛を誇った中国とヨーロッパ諸国の交易路と言えばシルクロード。
それが航海技術の進歩とコロンブスらの冒険家の努力により海のシルクロードと呼ばれるようになった東シナ海。そこには自然を相手に無残にも沈んでしまった交易船(ジャンク船)がいくつも沈んでいるそうです。
当時ヨーロッパの王侯貴族の間では中国の陶磁器が大人気で今のウェッジウッドやマイセンはそれらを真似たものと謂われています。
そのジャンク船をトレジャーハンターの第一人者、マイク・ハッチャーが引き上げ莫大な財を手に入れたサクセスストーリーです。
恵まれない幼少期をイギリスで過ごし夢を見てオーストラリアに渡り、その好奇心からトレジャーハンティングの虜となりついに巨万の富を得るも挫折を味わいながらタイタニック号を超えるテクシン号の引き上げを成し遂げるという物語でダイバーならこういう夢あるんじゃないでしょうか。

- Solo Diving: The Art of Underwater Self-Sufficiency -
SOLO DIVING 英語の書籍。
タイトルの通り、ソロダイビングについての本ですが、副題にあるとおり、「水中自己充足のコツ」のとおり、日本のセルフダイビングとは全く違います。
内容はと言うと、インストラクターでもある著者が講習で教えられた安全潜水のためにも必ずバディで潜りなさいと教えられ、実際バディ潜水が基本になっていますが、本当にそれが安全なのか?
リゾートなんかで見ず知らずのバディと潜ることになるわけですが、実際何かあったときに本当に助けてくれるか分からないし、その人のレベルによっては逆に生命の危険に陥れられる可能性がある。
ある調査では、「エア切れになったバディに対して50%ほどの人がアシストできないか、もしくはアシストしたくない」と思っているそうです。
それならばバディ潜水よりもソロダイビングのほうがいい、と言うことなのです。
しかしながら、その後が大事。
ソロダイビングをするコツとして後半は割かれているのですが、まずは身体能力の向上、何かあったときのためのスキルの向上、単独で潜るためのダイビングシュミレーションの確立、単独でエア切れにならないようにバックアップ呼吸器の装備等、完全にテクニカルダイビングの導入書です。
テクニカルダイビングの盛んな米国では一般的名書籍になるでしょうが、日本ではまだそこまでの意識レベルが高くない。
まぁ平たく言えば、簡単にセルフや単独ダイビングなんてものはできませんよ、ということです。
本自体はペーパバックなので文章が平易で中学レベルの語学とダイビング関係の単語さえわかればじゅうぶん読みきれると思います。

- 体験ダイビングをやろう!—ブランクダイバー、海外で潜る人もこの1冊 -
体験ダイビングをやろう!—ブランクダイバー、海外で潜る人もこの1冊 マリンドリーム‹夢塾›オーナーでありタレントの広部俊明さんの著書。
ダイビングについて何も知らない人でもこの本を使えば体験ダイビング申し込みから実際体験ダイビングをするときの注意点など写真つきで解説してあります。
冒頭に「本を読む前に大事なキーワードを覚えましょう。」とありこれが大事だという項目が示されていてまずダイビングに対する疑問を払拭してくれています。
そのあとはそれぞれのトピックにコラムがあり大変細かいところまで行き届いた本となっております。

また副題にあるとおりブランクダイバーにもスキルを思い出すきっかけになるよう配慮されており、久しぶりのダイビングで恥をかかないように一読してみるのもいいかもしれません。
100ページ強のうちほとんどが写真なので小1時間もかからずに読みきれるので海までの移動時間でのおさらいにはもってこい、です。ぶ厚いマニュアルを持ち歩くよりはこちらが役に立つと思います。

- だいこんダイバー!?─Cカード取得後の必読書 -
だいこんダイバー 水中プロカメラマンの赤木正和さんの著書です。
以前赤木さんのブログの中でセルフダイビングについての述べられてたことがあって「そうだ、そうだ!!」と大変共感する部分もあったので読んでみることにしました。
タイトル通り、Cカード取得したダイバー向けの、特に古参のダイバーには身につまされる話がいっぱいです。
挿絵や写真を交えてあり活字が苦手な方にも大変読みやすいくなっております。
特にダイコンの話では私自身19年前にダイビングを始めそのときに買ったプロアラジンが故障して2代目プロアラジンを持っていますが、
以前のに比べ減圧不要限界がキビシくなってしまった程度にしか思っていなかったんですが
この本を読んでその認識の甘さを思い知れされました。

経験本数が100本を越えてある程度自信を持ったダイバーに読んでもらいたい一書です。

- ダイバーズ・バイブル 全5巻-
ダイバーズ・バイブル DMを目指していた時期にちょうどこの本に出会いました。当時は「ダイビング・ドキュメンタリー」というタイトルでパート1、2のみ発売されていました。
当時読んだ感想は、「海は怖いなぁ。こんなこともあるんだぁ。」と畏敬の念を抱いた記憶があります。
それが、出版社が変わって新たに「ダイバーズ・バイブル」というタイトルに改題されて巻数も5巻にまで増えて発売されていました。
改めて読んでみるとイントラになって10ん年、経験がそれなりにあることで以前とは比べられないぐらい心根に響き渡ってきました。
パート1、2の内容は変わらないのですが、パート3以降、新たに取材されケーススタデイも130から362へと倍増。
この本を読めば皆タイトルに違わぬ、ダイバーにとって間違いなくバイブルみたいな存在になると思います。

アマチュアダイバーのかわいいトラブルから何千本と潜ってきた現地ガイドでも苦労した経験、作業潜水の体験、海にまつわる出来事に至るまで克明に記録してあり私たちが今だ経験してない稀有な体験集となっております。
通常のダイビングでは決して経験しないこともありますが、海という大自然を相手にしたレジャーですからいつ自分がそんな状況になるか分かりません。
このような体験集を読んでおくことで知識を得ることはいざという時に役立つや分かりません。
経験こそがその人の血となり肉となうるものです。
経験できないことはこのバイブルで得ることで賄えます。

特に、プロを目指している、もしくは経験本数が100本をダイビングに対して自信がついたダイバーに是非読んでいただき、今一度、襟をただすことをきっかけになれば、と思います。

- ダイバーとパニック -
ダイバーとパニック DANの機関誌でダイバー事故のほとんどがパニックに起因するそうです。
今まで問題なく対処できたことがパニックに陥ったためにそれが出来なくなるそうです。それならばパニックをなくせばいいじゃないか、となりますが、そうは簡単には参りません。
そのためには例えばレスキューコースを受けて自己レスキューをマスターするなり経験を積んでパニックにならないようにスキルアップしたりパニックそのものについてもについて理解しておく必要があります。
パニックに陥る主因として挙げられるのがストレスです。
レスキューマニュアルにも同様のことが書かれていますが、この本ではダイバーがストレスに陥った際の徴候や対処方法をこと細かく述べてあります。
また、ダイビングでは器材志向のレジャーであるゆえ、器材が原因の事故もあり器材の保守点検が重要であることが述べられています。
レギュレーターの表面が酸化したり腐蝕したりすると呼吸抵抗が2cm H2O以上増加するそうです。
この意味からもオーバーホールの必要性をさらに感じました。

またカナダではダイバーであり続けるならば40歳以上は年一回医学検査を受診しなければならないそうです。年々、体力は落ちていくわけでその点をじゅうぶん自覚しなければならないなぁと切に感じる次第です。

- ダイバーの常識のウソ—あなたの知識は大丈夫? -
ダイバーの常識のウソ—あなたの知識は大丈夫? ダイビングのCカード講習やマニュアルではなかなか教えてくれないことや友達に聞くのは躊躇われることが満載。
ダイビング器材やバディシステムやマナー、環境問題まで網羅してあり大変読みやすい一書です。
30年超のベテランインストラクターである著者だからこそ云える、重みあるアドバイス集となってます。

私も海で見かけるエキジット後のタンクのエアを使ってレギュのダストキャップの水飛ばし、これほどなんの意味もないことをよくイントラが教えるよなぁと思います。
またDC使用による無制限ダイブの怖さも述べてあり、安全ダイビングは結局はダイバー個々の問題であって自己管理の徹底を呼びかけてます。
海外に旅行する際にかける海外障害保険ですが、保険適用の抜け道があって減圧病は疾病であって障害に中らないから保険が下りない可能性── 実際、私も保険に問い合わせてところその通りでした。──があることなど、ダイバーとして知っておいて損はしない内容となっております。

- 知っておきたいダイバーの新常識—ダイバーの常識のウソ〈PART2〉 -
知っておきたいダイバーの新常識—ダイバーの常識のウソ〈PART2〉 「ダイバーの常識のウソ—あなたの知識は大丈夫? 」の続編。
21世紀に入ってからで前回のは素朴な疑問に対する回答集だったのですが、今回のはどちらかというと著者のダイビング事情の解析やナイトロックスやリブリーザーの将来性について言及してありひとつひとつのコラム自体長めになってます。
「経験豊富が安全ダイバーと限らない!」は私も同感です。ただただ本数を稼げばいいってもんじゃないんですよね、その人がどういうダイビングをしてきたか、のほうが大事で。中性浮力もままならないDMやあたかも自分はスゴイんやと鼻にかけるヤツが多いこと。
講習にしろツアーにしろ、ただ低価格のところばかりに気を取られていて実際行ってみたらそんなことなかった、という経験された方も多い筈。低価格にするイコール価格に見合ったコスト削減は必至。「安全」はただではない、ということをよく考えてみてください。

- ダイバーのための潜水医学テキスト -
ダイバーのための潜水医学テキスト タイトルどおりダイビングに適した、医学書です。
最初に潜水に関わる物理から始まるのですが、全てそれを理解した上でないとその後に続く医学書を読んでもちんぷんかんぷん、という専門書になるかと思います。
そう書くとめちゃくちゃ難しく感じますが、PADIのエンサイクロペディアの生理の部分を詳しく解説した書籍という感じです。
数多くのイラストで視覚的に理解できますので医学的に専門じゃなくても「あぁこんなふうなんだぁ」的理解ができると思います。
ここでよく目にしたのが肺の圧外傷──フリーアセントやバディブリージングがどんなに危険に至らしめるか──が関心を惹きました。
咳をしながらの浮上の怖さを思い知らされた次第です。
なるほど喘息の人がダイビングできない理由をようやく理解できました。

- ダイバーはパラオの海をめざす -
ダイバーはパラオの海をめざす  パラオは日本人ダイバーの行きたいリゾートランキング必ず1-2位を独占すると言っていいほど人気のスポット。
そこで長年現地サービスでマネージャーをされていた著者の体験記。
パラオに一度でも行ったことのある人なら「懐かしいなぁ、あそこはこうっだった。」など感慨深いものがありますし、まだ行ったことのない方にはパラオの素晴らしさを堪能でき今後パラオへ行くときのガイドブック代わりになりえる書物です。
パラオというと大物がガンガン遭遇できるポイントばかりですが、リピーター(特にカメラ派)を取り込むにはこれからハゼ、ハナダイだとしてポイント開発に勤しむ光景が描かれています。
テンポ良いその筆致で最後まで飽くことなく読み終えられます。

- ダイバー漂流 極限の230キロ -
ダイバー漂流 極限の230キロ 小出康太郎氏が「ダイバーズ・バイブル パート2」の中にある、ケース185を1冊に仕上げたもの。
一時TV番組で何度かこの主人公である当人もインタビューに応えて出演し再現フィルムが作られてドキュメンタリー番組が放映されていたので記憶にある方も多いはず。
今の日本ではありえませんが、当時はスピアフィッシングが全盛の頃。「魚を突く=単独でのダイビング」が主流であったため、いっしょに潜っていた仲間らと逸れるなんざぁ普通。ただこの時は大物狙いで入っていますから潮通しのいいところで潜っていますのでそれなりの流れはあることは分かっていてもこと、黒潮は違いますね。
ブルーウォーターダイビングしたことがありますが黒潮の支流でありながらほんの30分程度の潜水で4ノットほど流されていました。
ですから本流ともなればその勢いも断然早いわけで。
ダイブアラートの有効距離が3km程度だとすると全く役に立たないんですよね。漂流してしまうと発見することの難しさを明示してくれてます。航空機からの捜索を考えればダイマーカーは必要ですし、夜間の漂流ではレーダーフロートやストロボライトもあったほうが。

これだけ漂流して生還できたのも本人の強靭な精神力と強運の持ち主だからでしょうね。
あらゆる意味でボートダイビング時の手立てに役立つことが詰め込まれています。

- ダイバー列伝─海底の英雄たち -
ダイバー列伝─海底の英雄たち タイトルどおりに現代のダイビングの発展に寄与した人たちの物語です。
普通に考えれば、スキューバ開発したクストーと思いがちですが、クストー以前にスキューバダイビングの基礎となるべく活躍された猛者ばかりです。
スポーツとしてのスピアフィッシングを紹介したギルパトリック、世界初の減圧システムを自身を実験台にして考案したホールデン父子、世界初の水中写真を撮ったブータン、クストーの『沈黙の世界』の題材となりクストーのスキューバを初めて試用したフレデリック・デュマ、古代の沈没船引き揚げに活躍し後に海洋考古学を発展させたスロックモートンetc。
これらの先達の今思えば危険極まりない、好奇心と活躍のおかげで水中世界が大変魅力ある世界を紹介してくれたおかげです。

- ダイビング上達クリニック -
ダイビング上達クリニック 「月刊ダイビングワールド」に連載されていた企画「ダイビング道場」をまとめたもの。
写真や絵を多く使ってあり視覚的に理解しやすく1つ1つステップを踏んでいくかたちなので初心者向きの書籍です。
ダイビングマニュアルにはいっぺん通しなのにくらべ痒いところに手が届く説明で今まで知識としてものにできなかった疑問を解消してくれるのでは?
「セルフレスキューをマスターせよ!」では、トラブルにいざなったときの対処方法やそうならないためにどうすれば良いかの予防策もあり、これからレスキューダイバーを目指さない方にとっていい豆知識となりえます。
器材のメンテナンス方法もあり普段手荒い扱いをしている器材のチェックをしてみては?

- ダイビング上達クリニック〈2〉もっと海を知るために -
ダイビング上達クリニック〈2〉もっと海を知るために 前回の発展編らしくセルフレスキューからダイブマスター的要素が濃くなっていますので知識レベルもロープワークや気象、レスキューシュミレーションなど一般ダイバーには難しい内容となっています。
ダイブマスターを目指される方が前段の読み物として読めばちょうどいいカンジです。

- ダイビングドキュメント 危機からの脱出55話〜体験談から学ぶトラブル対処マニュアル〜 -
ダイビングドキュメント 危機からの脱出55話 もう絶版になっているのですが。 一時、月刊「ダイバー」では毎号毎号ダイビング事故についての検証や事故回避についての特集が組まれていて、キレイな写真は「ダイビングワールド」「マリンダイビング」、難いのは「ダイバー」というイメージがありました。
そういった中で一般読者からの投稿を元に「トラブル脱出体験談」という連載ものを再編集して一冊にまとめたものです。
「FILE1」はニュースでよくご存知の久米島の漂流事故で始まってますが、ほとんどが一般のダイバーの体験談のため、笑止できる程度の話が多いです。
以前紹介した、「ダイバーズバイブル」はどっちかいうとプロレベルの方のお話が多くて一般ダイバーにはかけ離れた次元でしたがこの本は違います。
投稿してきた一般ダイバーの、普段しっかりしているのにそのときだけ見落としてうっかりミスから起こる事故や手入れの不十分さによる器材の故障など、ちょっとした気配り、注意で防げた事例55話を体験者の証言とともに編集者ならびに監修者によってどうすればそんな事態にならないようにするか、もしなったとしてもどう対処したらいいか等を検討、示唆してくれています。
いままで潜っていてひやっとすることは何度かあったと思います。
それをそのときだけの気持ちに留めて置くのではなくきっちり学習していかなければ、また同じことがあったときに同じように助からない場合もあるわけです。

一般ダイバーの体験談こそ、身につまされることがいっぱい。
これこそ、ダイバーが読むべき一書だと思います。

- ダイブ─水深170メートルに逝った愛 -
ダイブ─水深170メートルに逝った愛 世界記録を何度も達成した、フリーダイバー、ピピン・フェレーラス氏の著書。
キューバで素潜りの達者な少年だったが、フリーダイビング世界大会でいきなり世界記録を出し国民的英雄にのしあがって、社会的地位や富を得ていくがその傲慢さから疎まれ亡命を余儀なくされる。
最愛の妻オードリーと出会い共にフリーダイビングに挑戦していくうちに妻・オードリーの素質を見出し、トレーニングをしていきついに、ピピンの持つ記録を超える170mに挑戦、還らぬ人となってしまった。
最愛の人を亡くした悲しみが本全体からも読み取れ哀愁を奏でています。
この事故の記事が雑誌に取り上げられJ・キャメロン監督の目に留まり映画化が進んでいるとのこと。
どういった映画になるんでしょうね。

- ダイブマスター アジア太平洋を潜る -
ダイブマスター アジア太平洋を潜る 猟奇ホラー作家であり映画評論家の著者がダイビングをはじめどっぷりはまってダイブマスターまで取得され、インドネシア、フィリピン、フィジーと英国のサンゴ礁生態調査NGOに参加された体験談とタヒチの長期休暇の模様のレポ。
タイトルからしてダイブマスターになってどんな体験をしたとかどうたらこうたらだと思ってましたがかなり面白い内容です。
単なる、ボランティア活動のレポにとどまらず、物書きの性分がらか、長いボランティア活動の共同生活の模様を通して東洋人と西欧人との文化の違いやヨーロッパとアメリカ人の考え方の違いなどを率直に述べてあり大変勉強になりました。
またそれぞれのダイビング調査を通して地域ごとの習慣、海の状況、ダイビングスタイルなんかも垣間見えて参考になることばかりです。

- たった4日で海の中 スクーバダイビング -
たった4日で海の中 スクーバダイビング ダイビングについてまだまだわかんないことだらけという方にオススメ。
雑誌や活字が嫌いな人向けのダイビングを始めるに当たっての導入コミック。
そこいらのリゾート系専門学校の生徒にまずはこれでも読んでといったカンジです。
ストーリー的には水泳が苦手な女性が母親を海で亡くしたため父親の反対にあいながらもダイビングをチャレンジし宮古島でガイドをする夢を叶えてハッピーエンド、という安直な内容ですが、ダイビングについてひと通りの説明がしてあって軽く勉強するにはいいかも。
いい値するんだから、絵柄にはもう少し凝ってほしいなぁ。
海という素敵な素材があるんだから手が込んだほうがよかったです。

- 挑戦者たち─未知なる水中洞窟に挑む -
挑戦者たち 日本ではなかなかそういったロケーションがないのと専用水中器材の高価さとで一部のテクニカルダイバーでしかおこなわれていませんが、米国ではメジャーなダイビングとなっているケーブダイビング。
そのケーブダイビングに飽くなき挑戦し続けるダイバーたちが描かれています。
前半はろくな潜水器材のない時代に水没洞窟を探検し水中考古学のパイオニアとなった人々の物語であり、
後半はシェック・エクスリーなど水中洞窟にいかに深く潜降し、どれだけ踏破するかというスポーツとして記録に挑んだケーブダイビングのパイオニアたちの物語になってます。

人間の欲望ってのは最初はリラクゼーションとしてダイビングをしていたのが、どんどんより刺激の強いスポーツ志向に向かわざるをえないんでしょうねぇ。
普通のダイビングでも水中世界という特殊な環境でおこなうため危険を伴いますが、
テクニカルとなるとそれ以上のものになるため安全管理もじゅうぶん徹底されているにも関わらずその度を越えさせる何かがあるのかもしれません。

- 沈没船が教える世界史 -
沈没船が教える世界史 水中考古学者・ランドール・ササキ氏の著書。
水中考古学というと、地味なイメージがありますが、これがトレジャーハンターとなると胸躍るのは私だけではないはず。
カリブ海で巨万の富を手に入れたトレジャーハンターがニュースになるたび、ダイバーである私はそれに憧れを持ってしまいます。
世界中の海には今だ約300万隻の船が海に沈んでいるそうです。
世界で最初に自らが水中での発掘作業を行い、水中考古学の父ジョージ・バスに師事した著者が、史実と海中から引き揚げられた遺物を絡めて歴史を解説してくれています。
そのため、歴史好きな人にとっては大変読みやすい読み物となっております。
陸上の考古学というイメージでは恐竜時代の発掘をイメージしてしまいますが、水中の場合はそんな古い時代ではなく水中では酸素による酸化が著しく鈍化することによる遺物の保存状況がいいことから、当時の人々の生活を知るのに大変役立つそうです。
しかしながら、こういったトレジャーハンターは得てして手に入る財宝に重きを置いて歴史的な発見を蔑ろにしがちだそうです。
この本に出会うのが10代であったなら、、、、、、とつい思ってしまいました。

- 沈黙の海へ還る ザ・ラスト・ダイブ -
沈黙の海へ還る ザ・ラスト・ダイブ テクニカルダイバーでありラウス父子の友人である、B・チョードゥリーが描いた小説。
シャドウ・ダイバー』でも登場する「U-Who」の調査潜水で亡くなったラウス父子の物語で、『シャドウ・ダイバー』のアナザーヴァージョンみたいな感じで、『シャドウ・ダイバー』のあとに読むと一層感慨深いものになりました。
ダイビングに対して一途な情熱がレクレーションダイビングの枠を超え達成感の味わえるケーブダイビング、さらにテクニカルダイビングへとエスカレートしていく行程を詳しく書いてあり、ある意味共感する部分もあったり、そのエスカレートすることの怖さを再認識したりと。
ダイビング専門雑誌を出版している著者だけにテクニカルダイビングの歴史と現在の状況を余すとこなく網羅されていて大変勉強になった一冊となりました。

- トッキュー!! 全20巻-
トッキュー!! 普段マンガを読まない私は「トッキュー!!」というものが週刊少年マガジンに連載されていたことをついぞ知りませんでした。
そこでネットで調べると一話だけ無料で読めるんですね。
海猿」が海保の潜水士・仙崎大輔を主人公にしているのに対し「トッキュー!!」はその中でも池澤さんのいた特別救難隊(略してトッキュー)を目指しそしてそこで活躍する神林兵悟を主人公にしている点、似通った設定である分、入り込みやすかったです。

- ナチュン 全6巻-
ナチュン 富山大学の文化人類学の准教授であり漫画家の都留泰作さんの作品。
近未来の話なのでちょっと独特なものがあり最初、ワケわからんかったんですが、読み進むにつれて頭悪いなりにもだんだんとのめりこんでいきました。
水中に溶け込んだ酸素を人口鰓肺というもので濾して肺に取り入れることができ、スキューバなしに海で自由に潜れるようになるなんていいじゃないですか。
沖縄の風習についても学生時代に沖縄に住み込んで沖縄文化を調査、体験したことをもとに如実に描かれています。御嶽信仰について私も少なからず興味があっても神聖な部分でもあり、なかなか接することのできないんですが、文化人類学者であるからこそ踏み込んだ描写ができるんだろうなぁ。

舞台は近未来の2051年、独の天才数学者が交通事故がもとで脳を半分失いながらも奇跡的に復活しある水中映像を発表する。
世間ではその映像を理解できなかったのだが、大学院生の石井光成が唯一その映像から人工知能開発についてのひらめきがありそのヒントを探るため沖縄のある島に下宿をする。そこでイルカと戯れる美少女と出会い、いろんな出来事に巻き込まれていく.......。

- ナマケモノのスキューバダイビング -
ナマケモノのスキューバダイビング 漫画家・清水玲子さんがスキューバダイビングを始めてその体験を漫画で描き表した一冊です。
自身がおっしゃっているとおり元来漫画家は机の前でほとんど過ごしているため運動不足になりがちでそれをナマケモノにたとえられてます。
ダイビングをするきっかけになったのは多聞に洩れず映画「グランブルー」の水中世界に憧れて、だそうでこの映画の素晴らしさは周知のとおり。

内容はというと、ダイビングど素人の著者がダイビングスクールに通いなんとかダイバーになり、海外での海の素晴らしさに感動しダイビングにはまっていく、というストーリーなのですがタイトルどおりナマケモノがするわけですから簡単にいくことなくいろいろとハプニングに巻き込まれこんなヤツおらんだろうというぐらい、トホホなぶりを披露してくれていて笑止そのもの。
ノンダイバーにはダイビング紹介本としては宜しくないかも?またダイバーのみなさんにはギャグ漫画として楽しめる一書です。

- 破船からの贈物—世界サルベージ12譚 -
破船からの贈物—世界サルベージ12譚 歴史的な難破船やアトランティス大陸についての逸話やエピソードで構成されています
夫々に色々なうわさや考古学的な意味も踏まえダイバーにとって大変興味深い内容となっています。
レックダイビングや歴史的遺構を目の当たりにできるダイバーの幸運さと心沸く感動を味わえることの有意義さを実感できる書物です。
1994年著作なので発刊後新しい発見もあったりして内容的には古いですが、歴史的考察も含めてその地で潜れることができるようになります。

- 発信人は死者 -
発信人は死者 ミステリー作家の大御所だけにストーリーの展開は読者を巻き込み最後の最後まで読みきるまでその全容がつかめなくて大変読み応えのある小説でした。 昭和の元気だった時代の自由奔放な若者たちを主人公に据えて社会の柵や圧力にまったく解さず生きていく様は今読んでいても爽快です。
時代考証もしっかり研究されていて、戦争末期のどさくさに軍部と軍閥がやっていただろう、隠密行動などの設定がなにかリアルさを増しています。
また急展開するポイントになるのが和歌山県串本町というのがまたいいんですよね。
このあいだも紀伊大島からの串本に戻る大島大橋から見る景色がこの小説とオーバーラップして「もしかして、」という気になりました。
トラック諸島(現チューク)に戦没した潜水艦がキーポイントになるのですが、 実際この艦はないものの、行って潜ってみたくなりました。
ダイバーとして読んでみる価値あり、です。

内容としては、
フリーカメラマン・野口の無線機に、五日前からきまって午前二時になると、救難信号が送られてきた。謎の信号を調査すると、それは、旧日本海軍の暗号で、三十二年前に沈没した潜水艦・伊号五〇九からのものだった。そしてその潜水艦について調べていくうちに周辺の人たちが次々に奇怪な死! 真相を追って野口らは南海の島へ向かう。

- 波濤の牙 -
波濤の牙 今から14年前に祥伝社より新書サイズで出版されたものです。
海上保安庁特殊救難隊を扱った長編サスペンスです。
警察もののサスペンスはありきたりですが、海、特に海上保安庁を題材にした小説はなかなか見当たりません。
今読むと時代的に北朝鮮船籍が現れたら、もう海上自衛隊となるでしょうが、当時世間的にもまだまだ北朝鮮にナイーブな時代を反映した設定になってます。
しかし、台風の中でおこなわれる救難活動しかり凶悪事件へと化した海上の様子の描写がリアルに描かれていてすっかりハマってしまいました。
ドラマ『海猿』にもよく似た設定があるのですが、こちらのほうが活字ならではの描写力でより迫力があってついのめり込んでしまいました。


台風接近中の相模灘で海難事故が発生。
その救助にトッキュー隊総領正らが現場に駆けつけ北朝鮮船籍とみられる船から無事3人を救出する。
ところが巡視艇でその3人が豹変、銃を手に総領らを脅し船に残してきた荷物を取って来い、と命令。
その荷物とはもちろん末端価格で40億円は下らない代物だった。
この3人は武器を使って巡視艇「すがなみ」をシージャックし自分たちが無事逃げれる場所まで連れて行け、と強要。
果たして巡視艇の乗組員ならびにトッキュー隊たちの運命は???
 

- B.B.フィッシュ 全9巻-
B.B.フィッシュ 1991-1994年に「週刊ヤングジャンプ」に連載されたきたがわ翔氏のコミック全15巻が文庫本サイズ全9巻にて再リリース。
当時、映画「グランブルー」が公開された直後でもありフリーダイビング熱に拍車をかけた作品。
もともと少女コミックの作家だっただけにキャラクター、配色がキレイで幻想的に描かれてます。

運動神経抜群の主人公・葉山潮は唯一水泳が苦手だったが、美少女・神無月沙羅と出逢ったことで封印されていた過去の記憶を取り戻すそのきっかけにブルーバタフライフィッシュが鍵となる。

- 評伝 増田萬吉(潜水の祖) -
日本のヘルメット潜水の歴史は、幕末火消しの頭をやっていた増田萬吉が、横浜港に停泊していたオランダ船「ナッソウ号」の浸水修理のため、船底修理のため日本人初のヘルメット潜水をしたことから、始まる。
そこから萬吉がこのヘルメット潜水に興味をもち、明治初期に東京赤羽工作分局で潜水器を製作。
潜水業に専念し、漁業に取り入れられたり、港湾工事に役立つことにもなる。
その後目覚ましい活躍によって、潜水の祖と呼ばれるほどになったが、 この手に人物(片岡弓八もそう)にありがちな、最期を遂げてしまう。
 
日本の潜水について、学ぶにはいいと思う。

- Fifty Places to Dive Before You Die: Diving Experts Share the World's Greatest Destinations -
Fifty Places to Dive Before You Die: Diving Experts Share the World's Greatest Destinations 「FIFTY PLACES〜」シリーズのスキューバダイビング編(英文)。
サブタイトルにあるとおり、海洋生物学者や水中プロカメラマン、地元ダイビングガイド、ダイビングメーカ社長など錚々たる方々による推薦されたダイビングガイドブックです。
編集者がコメントを書くのではなく、それぞれのエキスパートが自分の言葉で推薦しているため、説得力があり真実味があります。
50ヶ所が紹介されており私自身、全く知らないダイブサイトも紹介されていて大変有益な情報源となります。
ただ、米国の出版物のため、沖縄、小笠原が紹介されていないのが残念至極。
写真派から地形、沈船、大物狙いなど特長をしっかり伝えているので行きたい地域をチョイスしやすいです。
これを使ってダイビングの行き先を決めるも善、目的地の情報を得るも善、50ヶ所を踏破するも善、と使い方はいろいろ。
もちろん、お金に余裕があれば、踏破してみたい、です。

- プーチャーチンの錨 -
プーチャーチンの錨 ネットの古本屋さんでこの本の表紙に惹かれ購入しました。
自費出版であり昭和53年ものなんでほとんど出回っていないものです。
故・望月昇氏の著書。
ダイビング指導団体ADSの創始者であり潜水器材のコレクターでも有名だった方です。
プーチャーチンと聞いて「あぁ」と思う方、日本史に詳しい人です。
日米和親条約の翌年、ロシアの全権大使として来航して日露和親条約を締結した人物です。
日本史の教科書にはそれぐらいしか書かれていないと思いますが、
実はこの来航した木造帆船ディアナ号が安政の大地震で起きた津波のために沈没したもののその後、地元船大工らの手によって2本マスト・スクーナー「ヘダ号──それを記念して建造地・戸田村に造船郷土資料博物館があります。──」を建造しロシアに帰国したそうです。
その沈没した「ディアナ号」の錨の発見および引き上げに尽力したのが著者であります。

本は2部構成になっており
1部は時代構成で当時の模様を歴史小説さながらに詳細に再現してあり、読んでいて大変興味の湧く内容となってます。
2部は著者とその仲間たちがその沈んだままになっている錨に興味をもち錨を発見し引き上げるまでの模様が書かれています。

この本を読んで自身心地よかったと感じたのは、多分俗にあるトレジャーハンターと違い、歴史に興味がある若者が歴史への憧れからその謎について紐解くのに一役担えた達成感なんだろうなぁと思いました。

- プロジェクト海猿—「海猿」に懸けた男たち -
プロジェクト海猿—「海猿」に懸けた男たち 映画「LIMIT OF LOVE 海猿」封切直前に発売されたメイキング本。
映画「海猿」、ドラマ「海猿Evolution」そして映画「LIMIT OF LOVE 海猿」までの撮影秘話やエピソードを出演者・制作者サイドのインタビューを交えて振り返っています。
海洋ものはヒットしないというジンクスがあったが、プロデューサー臼井氏が原作本と出合い強い感動のもと、これをやり切らねば、という使命に突き動かされそれが周りの人々にも波動していく経緯が語られていてチークワークがなしえた作品の凄さを形作っているのだというのが分かります。
原作とは多少の設定が変っているのもそういった自分たちで作り上げていく過程で当然成すべくしてなったんだということも。
全作品を見返すまえに一度読んでもう一度嵌ってください。

- マイ・ブルー・ヘブン -
マイブルーヘブン 女優・高樹沙耶さんのエッセイ集です。
2002年10月にフリーダイビングの日本新記録を樹立したあとに発売されたもので人生に悩んでいたときに海に魅せられてフリーダイビングにハマっていくアクセスが書いてあります。
それぞれのセンテンスが短めで写真も多く読みやすい仕様になってます。
ダイビングに往きつくまでの思いや現在(当時)のキモチなんか書いてあってダイバーなら共感できる部分も多いのでは?

- まぶらいの島 -
まぶらいの島 映画「ゴーヤーちゃんぷるー」の原作本です。
第50回毎日児童小説コンクール最優秀作品ということもあり、お取り寄せ。
映画と原作では島の設定が違っていて、鹿児島県の加計呂麻島(映画は西表島)です。
実際、映画を見た後の読書なので逆によかった。
いろいろと設定や内容が異なっていてそれぞれが独立した作品ってカンジ。
内容は、コンクールで入賞するだけあって、いろんな問題を提起しています。
現代の若者のいじめ、南方の島の人々の温かさ、末期がんの方の余生についてなど盛りだくさん。
いろんな視点で考えさせられます。
文章も平易で読みやすく共感する部分も多々ありました。
映画ももちろん、この本も是非読んでいただきたい作品です。

- 未踏の大洞窟へ—秋芳洞探検物語 -
未踏の大洞窟へ—秋芳洞探検物語 日本最大の洞窟・秋吉洞。
そこに踏破に挑戦し続ける日本ケイビング界第一人者の櫻井氏の著。
日本におけるケイビングの歴史を纏めてあり海外との違いや草創期における機材の不充分な中での「挑戦=危険と隣り合わせ」をする勇猛果敢な人たちを紹介してあります。
また自身、大学時代に山口で過ごしたことでより秋吉台への愛着もあって秋芳洞へのこだわりがあらわれています。
山口県で大規模な乱開発を目の当たりにして行動を起こしてマスコミ、学会を巻き込んでの開発を中止に追い込んだ行動力は圧巻です。
伴侶との別れで精神的に辛い時にケイビングをすることでそれを克服する執念。
ひとつのことをやり通す意地、気概には敬服いたします。
今でこそ、テックダイビングの普及で知ってきましたが、その装備は なかなか日本では紹介されず、日本でできることも知りませんでした。
何重にも用意された安全機具、周到な準備をしても未踏の地を訪れることで思いもしない事態になって亡くなる人の多さにも関わらず挑戦する人たち──精神異常じゃないか?と思うほど。
私も一時、スキューバダイビングに飽きてそっちに行ってみたい、と思いましたが資金および死と隣り合わせ隣り合わせという緊張感に耐えれず飽きられた次第です。
普通に挑戦できない世界だからこそ、こういった本こそ読むべきです。

- 南太平洋とダイビング -
南太平洋とダイビング 経済人類学者の著者が「南太平洋の島々を知るにはそこで生活に寄与しているその海を知る必要がある」の持論のもとソロモン諸島、パプアニューギニアなどのまだダイビング施設の整っていいない時代にダイビングをした体験談です。
ダイビングのメッカではエアステーション、ガイドといった手配に心配ないのですが、南太平洋ではそういった手配がなく苦労されたようです。
しかし海があるからにはダイビングしたいという飽くなき欲望はそういった困難にもあらゆる手段を通じて可能にされているバイタリティーの凄さ。
ただダイビングの紹介というよりは南太平洋の風習を学んだり著者の稀有の体験談が印象に残りました。

- 潜り人、92歳。 -
潜り人、92歳。 大崎英晋氏のエッセイ。
以前紹介した、「潜る人—ジャック・マイヨールと大崎映晋」のご本人の著作です。
前述の著作で大崎氏の業績が如実に描かれていますが、やはりご本人から語られるからこそ重みもあります。
日本稀代のトレジャーハンター・増田萬吉氏に師事し潜水業を生業にトレジャーハンター、水中考古学の普及に努めてこられただけあって、いろんな方々との交流がスゴイ。
フリーダイバーの祖・ジャック・マイヨール、水中考古学の世界的権威・ピーター・スロックモートン氏、ノーべル平和賞作家・パール・バック女史ら多彩。
今までの業績をさらりとしてるところ、ダンディです。
江戸城の城壁がこんなふうに築造されたのはビックリです。

- 潜る人—ジャック・マイヨールと大崎映晋 -
潜る人—ジャック・マイヨールと大崎映晋 サブタイトルからしてジャック・マイヨールがメインの書き物かと思っていましたが、読み始めは確かに二人がイタリア・ボルケーノで出会うシーンから始まりますが、マイヨールはエッセンスとして節々に登場しますが、実際「大崎映晋」という人物の偉大さを如実に描きだした一書です。
私自身、この大崎映晋って人のことを全く知らなかったのですが、この数奇な人生はまるで昭和の坂本龍馬を髣髴させる人生です。
第2次世界大戦時、沖縄に向かう富山丸で轟沈し火の海に投げ出された中を命辛々生き延び、戦後捕虜になるも英語力を買われ通訳として請われるも戦中真珠湾空爆の戦犯として追われる身となり妻の実家の山中で逃亡生活をしたりと波乱な青年時代を過ごすとこなんか現在では考えられませんね。
また研究熱心さゆえに写真に興味をもち写真家の弟子入りするも一歩秀でるために水中写真家を目指しついには水中撮影専門会社を起こすことになる。
世界中からの水中撮影依頼だけでなく、ハリウッド映画「大津波」では水中撮影だけでなく作家パール・バックに信頼され脚本の手直しをやってのけるなどそのバイタリティからみんなから頼られる存在で、ジャック・マイヨールが伊豆半島で当時世界新記録となる76mの偉業を達成するにもこの人物の存在があったからと言っても過言ではないような気がします。
最後でジャック・マイヨールの死についても述べてありますが、基本は大崎氏の偉業の数々に眼奪われるような一書です。

- U.S.NAVYダイビング・マニュアル -
U.S.NAVYダイビング・マニュアル 数多くのダイビング指導団体のマニュアルの基礎となっているダイバーにとってバイブル中のバイブルといって過言ではない。(厚さからしてもそんなカンジ^^;)
お値段も税抜きで16,000円。
その重厚さに申し分ない内容となっております。
翻訳版で一冊となっていますが、本来は2部構成になっていて1部は空気潜水、2部が混合気潜水となっており日本では取っつきいくということで2部をカットしているそうです。
それでもレジャーダイバーには関係のない送気式の部分はあります。
海軍のマニュアルからして任務遂行のためのアウトラインや機械分解図など詳しく書かれているので、一般のマニュアルで飽き足らない人にはオススメです。
内容が濃いため、この本を読破するのにまる1ヶ月要しました^^;。
どっかのエンサイクロペディアを買うぐらいなら、この本を買ったほうがいいです。

- りとうのうみ -
りとうのうみ 沖縄の離島の雰囲気をおもいっきり楽しめる漫画です。
方言といい、風景といいまったり感がいいです。
那間古(なまこ)島と久良慶(くらげ)島。海の生物から採っているのにも拘らず離島にさもありそうな漢字で実在するんじゃないかとついググってしまいそうになりますね。
あれば、那間古島ダイビングサービスの美人ガイド3人にぜひガイドしてもらいたい、です。
巻末には連載されていなかったエピソードと製作ノートが載っていてこの漫画のほのぼの感の演出が作者サイドの工夫の賜物であることが良くわかります。
全ページがフルカラーだからこそ描ききれた沖縄の自然、まさにその場にいるような臨場感あふれるそのタッチはこの作家でしか為し得ないキレイさです。
離島に行かれたことのある人には、懐かしい気分に浸ってもらえること間違いなし、です。

- 竜宮の謎 全3巻-
竜宮の謎 アマゾンで海ネタの本の検索していたところ、この本に出会いました。
そこの本の説明に慶良間の遺跡の第一発見者による神秘と真実の記録とあり、与那国島の海底遺跡は有名ですが以前沖縄の海底遺跡のドキュメンタリー番組で慶良間のストーンサークルを思い出しつい懐かしく思いシリーズ3冊とも取り寄せました。
読んでみると、それは今までの海底遺跡へのアプローチとは全く違ったものでした。
通常こういう遺跡があるってことはムー大陸の可能性を感じさせるのですが、著者の論点はまるっきり違い、ラエルの「真実の書」をもとに宇宙人が創造したものであるというもので、SFみたいなカンジです。
1巻はすーっと内容を読めたのですが、それ以降についてはちょっと強引さを感じるものでした。
ある意味、こういった海底遺跡の創造もあるんだぁ、みたく読めば面白い読み物であります。

- レジャー・スキューバ・ダイビング—安全潜水のすすめ -
レジャー・スキューバ・ダイビング—安全潜水のすすめ 海上保安庁救難課が監修しているだけあって海難事故にならないようにするには?を主眼において書かれています。
遭難にあった際の救助される方法は、ヘリに吊り上げられ方も載っていて「こうしておいて下さい」みたいな。
さて、内容ですが、まず最初にレジャーダイビング人口の推移や動向について述べてある点は「○○白書」的な少しお役所的要素もありますが、項目が初級者・上級者・事業者各々が読むべきところと3つに大別してあり自分にあったところを読むべき箇所がわかりやすい作りになっています。
「楽しいトレーニング」には、保安庁で通用する、ハンドシグナルも掲載されていて「海猿」で観たようなものもあり面白かったです。
つめこみ式の講習を受講された方でマニュアルを持っていない、という人にはこの書籍は本屋で買える、ちょうどいい教材になることでしょう。

- 我が名は海師 全15巻-
我が名は海師 全15巻。「主人公の難波麟太郎は海上保安庁の新任潜水士。同じく海を仕事でサルベージ業をしていた父が他界したことから、その家業を受け継いで海難現場で繰り広げられる海のプロの奮闘記。」
今までサルベージを題材にしたものが日本でなかったし原作者が小森さんということもあり、これは読まないわけにはいくまいと早速取り寄せました。
はじめのほうは「トッキュー!!」の絵に慣れていたため、人物のゴツゴツした感のあるタッチに戸惑いましたが、話が進むにつれ引き込まれていきました。
主人公が海難で困っている人からお金をせしめるサルベージ業を毛嫌いして海上保安官になった経緯もあり、家業に偏んでいたが海難現場に出動していくにつれ父の偉大さ、サルベージの本当の意義を知りその家業に没頭していく。
小森さんの綿密な取材のうえに成り立つドラマだけにその時事ニュースを取り上げてあり緊迫感はさすが。
また、8巻ではLPGタンカーが羽田空港沖での座礁事故では「トッキュー!!」とコラボして神林兵悟が登場するシーンもあったりと読めば読むほどハマります。

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