クロアワビ稚貝
昨年に引き続き今年も社会貢献。
日高ダイビングセンターさん主催のクロアワビ稚貝放流も今年で6年目だそうです。
内浦ミッドナイトツアーの際にヒロさんから「今年のクロアワビはいつですか?」と質問されていましたが、
私「すると思うんですが、何時なんでしょうね。」
そう言ってた翌日に届きました、日高ダイビングセンターよりDMが。
即、「今後の予定」にアップ。
昨年同様に参加表明いただきました。
そして1か月前にDSに電話予約完了。
あとは当日を待つのみ。

シロウミウシ
やっしーさん撮影
そして当日の朝、日高なので明るくなってからの出発です。
明るいぶん、車も多めです。
渋滞もなく、現地に到着、やっしーさんも先に到着されていて器材の準備。
スタッフの名津井さんから「ココんとこ、良い潮が入ってきていてビーチで透明度10m、水温も16℃あるんです。」
へぇ、そんな日高を体験したことない。
港に運んでもらえるように器材を纏めて。
それからオリエンテーションまでの時間まで休憩です。
私は定番のおにぎり2個をいただいて着替え。
今回の活動に参加の皆さんが揃ったところで、予定時間よりも早めにオリエンテーションがスタート。
DSオーナーの倉田さんにより
「あなた方が特殊な技能の持ち主です。
一般の人は潜って稚貝を放流するようなことはできません。
その技能を使ってこの地域の環境に貢献してください。」

放流するアワビを持つシュリさん
そのあと、班分けとエントリー、エキジットの方法についてブリーフィングがありました。
私たちは先発チームなので用意を開始。
準備のために外に出ると風が冷たい。
ちょうど建物の日陰でじっとしていると寒い。
やっしーさんとシュリさんは暖を求めて日向へ。
ドライを着て港へてくてく。
海岸沿いの堤防から海を眺めるとよく透けてます。
港に着いて前もって運んでいただいた自分の器材を取り出してセッティングです。
残圧をチェックしてバルブを締めてボートに積み込み。
今回は、ビーチエントリーではなくボートエントリーなのです。

放流作業をするやっしーさん
1本目オープンサイトビーチ」
倉田さんが海中に浸けてあった籠を引き上げて小分けしてある網袋を海水の入ったバケツに。
さて出港です。
ポイントは港の堤防を越えたらすぐのところ。
エントリーまで手間取りましたが、私たちチームもバックロールエントリー。
預かっていた3人分の網袋を各自に配布して潜降。
全員が水底についたところで任務遂行です。
昨年はバディ毎に1袋だったのでけっこうな数のアワビがありましたが、一人ずつなので程よいカンジ。
岩場の裏面あたりを狙ってクロアワビを貼り付け──手慣れた作業となりました。
全員が放流作業を終えたところで、集まって網袋の回収。
では、水中ツアーの開始です。
チョー激レアなこの透明度、ナチュラルナビゲーションで安心して水中移動ができます。
沖に向かっていくと水路手前の根にはスズメダイの群れ。
砂地には、スナハゼやクサフグがじっとしています。
ハナイカ
海藻の下にに何やら艶やかっぽいものが見えたので、海藻を捲ってみるとハナイカ。 
砂に同化していた体色がすっと変わって、威嚇をしながら歩いていきます。
水路に入るとやたら太いナマコたちがいっぱいです。
浅瀬へと戻ってきて、ワカメの根元を探すもスナビクニンは確認できず、残念。
もう少し棲み家としては短いようです。
ゆっくり移動してゴロタの少なめのところ泳いで浮上。
腰の高さでフィンを外してエキジット。
そのまま、足元の悪い中、岩に手で支えながら移動。
堤防を階段から降りてそのまま港まで移動して器材を降ろしました。
タンク交換をして残圧チェックをしてタンクのバルブを締めてグループごとにかためて置いておきましょう。
ドライスーツのファスナーを開けて、トイレ休憩のためDSへ。
1本目のエントリーした瞬間に水没していたので、インナーの上着を脱いで車のボンネットに載せて日干しです。
風が強く飛んでいかないようにワイパーで押さえて。
さてと2本目のボートに向けて港へてくてく。
ボートに器材を積み込んで出発です。

ハナイカ
やっしーさん撮影
2本目「小杭崎」
港を出港してすぐに波をかぶって寒っ。
しばらくビーチばかりだったので、この冷たさが身に沁みます。
ポイントにはすぐに到着。
タンクのバルブを開いて準備開始。
準備のできた人からエントリー。
こちらも今までで最高の透明度です。
根の形がようわかります。
水底で集合して移動開始。
いきなりシロウミウシから始まって、もうウミウシがいっぱい──大きいのから、豆サイズのものまで。
岩場には小さなコウイカが隠れています。
大きな根を半周したところで折り返しして少し水深を上げて散策。
安全停止をじゅうぶんおこなってエキジット。
水深が深いぶん、冷えるのも早かったぁ。

ゴマフビードロウミウシ
やっしーさん撮影
港に戻って器材をバラシて軽トラックに積み込み。
私たちは歩いてDSへ。
すると軽トラックがさきに戻ってきていたので器材を冷たい水槽で塩抜き。
水気を切るために干してシャワーを浴びにいくと、やっしーさんが器材を温かいシャワーで塩抜き──なるほどその手があったのかぁ。
冷えた身体も温泉でポッカポカになったところで、用意いただいた炊き出しをいただきます。
サバの塩焼きも脂がのっていて美味しかったぁ。
ログ付けも済ませ、そのあと一人一人に感謝状をいただきました。
このあと器材を片付けて帰阪の途に。
今回はぐっすり眠ってられたのでソッフンはお預けでした。
そのぶん、早く帰れました。
社会貢献って良いもんですね。
ほかに見た生物:スズメダイ、ヨメヒメジ、スナハゼ、キタマクラ、クサフグ、ハコフグ、ハナイカ、コウイカyg、トゲアシガニ、サラサエビ、オトヒメエビ、アオウミウシ、シロウミウシ、ゴマフビードロウミウシ、クリアイロウミウシ

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