ハンスとジョージ

ハンスとジョージ

故・岡本行夫さんの遺作です。
岡本さんと言えば日曜日朝の「サンデーモーニング」のパネリストのイメージが強いですが、水中写真家・中村征夫さんと親交が深く、ご本人も水中写真をされていたそうです。
そのため、この小説も海が舞台ということもあり、ご自身の写真を多数刑されています。

物語は、妻子を亡くして生きていく希望を失った老ダイバー・ナンスとなかなか友達ができない巨漢ナポレオンフィッシュ・ジョージの哀愁が触れあいやがて互いに希望を見出してそれぞれの道を進んでゆく物語で場面には自然に対する人間の横暴さを取り入れており、独特な世界観で描かれています。

結局、ハンスもジョージもいなくなってしまうのですが、そこから先を考えさせられる読み物でした。

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