魚類の社会行動3部作

魚類の社会行動3部作

やっと読み終えました。

この本がずっと気になっていて欲しくて欲しくて堪らなかったのですが、なにせ学術本。高い。1冊3000円弱もします。Amazonで中古が出るまでガマンガマン。

今春にやっと中古が3冊とも出そろったので即購入。それでも7000円以上しました。

早速読んでみると、「社会行動」といっても生殖活動のことです。各センテンスごとにその研究をされた学者さんがなぜその魚を選んだのか、どうやって研究テーマをしぼったか、フィールドワークの難しさやご自身での検証結果など生物学を専攻したことがない私でも興味をもって読み進めることができました。

なかでも、ミスジチョウチョウウオのパートナー認知とディスプレイ、テンジクダイ類の雄による子育てと子殺し、サケ科魚類における河川残留型雄の繁殖行動と繁殖形質は読みごたえがありました。

ミスジチョウチョウウオはつかず離れずペアで行動しているのに、摂餌してるあいだにパートナーを忘れることがあるというおっちょこちょい的な部分があったり。

テンジクダイの雄が口内保育をするのは当たり前でしたが、今保育中の卵を孵化させること引き換えに今後の自分の生殖可能性と天秤にかけてそのまま自分の栄養として食べてしまうことがあって、それが自分のハレム外からきた雌との間の受精卵だとより多いというのは心情的に納得できます。

サクラマスとヤマメも同類だと知りませんでした。

インストラクターである以上、魚の生態について見聞をひろめておかないと、ね。

日記, 書籍

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください