サブタイトルが「太平洋で最も偉大なダイバーとボクたち、そして幸せな死別の物語」という長いタイトルです。
タイトルに見覚えがあるような、既視感と言おうか、前に読んだあるのかと思い探しましたが、読んでなかったので購入してみました。
レジャーで訪れていたトラック島(チューク)の名物ガイドのキミオ・アイサックさんの生い立ちと著者とのつながりと彼の死別後の記念碑設置に至るまでのストーリーです。
本のページ数からしては値段はお高め。名物ガイドの伝記にしてはなんとも可愛らしいタイトルだなぁと思いましたが、読み進むにつれてそれがガイドが用意してくれる昼食だということが分かりました。
戦中、日本の統治下で育ったキミオさんが戦後も日本(特にいっしょに過ごした日本軍人さん)に愛着があって大深度に沈んだ軍艦「愛国丸」から戦没者の遺骨収集されていたことやそれが祟って潜水病により晩年歩行困難にいたったことが紹介されています。
著者が毎年のようにトラックに訪れたことでキミオさんと親交を深め親子然となって記念碑を設置した経緯。
私もサークルを主催していて、いろんな方々とのつながりをもっておりますのが、こういったお付き合いができるってのは羨ましい限りです。
あらためてトラックに行ってみたくなりました。