2013年 8/24-25
参加者:ひではる、NIWA、タロー、みちよ、さっちぃ〜
今年でサークルとしてツアー企画開始して以来15年目(個人的には20年目)の年一恒例の島根ツアー。
その間欠かさず参加していた、ギャンブラーは一身上の都合により不参加──。
今年は、7月に入るまで誰からもエントリーがなく、私一人で行くハメになるかと高を括っていたところ、NIWAさん、タローさんが相次いでエントリー。
直前までは男旅の様相を呈していました。
ツアー締め切りギリギリになって女性お二人が参加表明──当初の予定から、定員いっぱいになるとは。
みんなの期待はもちろん、日本海の贅。
お宿のやまねさんに人数追加の連絡したところ、「あれ、25日と思っちょいましたがぁ。」
良かったぁー、人数変更の連絡しといて。
ツアー開催1週間前になると出ます、週間天気予報。
見事雨でございます。
今まで天気すぎたから、これはしょうがない、全国的に雨だし──と諦めるしかないです。
5日ほど前に出発時間を設定するため現地DSのNaomiさんに連絡したところ。
Naomi(以下、N)「ちょっと待ってくれるぅ。
いっしょに行くかピストンするか決まっちょらんよ。」
仕方なく、いっしょに行く場合のDS集合時刻AM8:00で連絡──もしピストンの場合は2時間集合時間が遅くなることも──。
二日前にはNaomiさんから恐縮気味に
N「雨やと透明度落ちるし、寒きなるからボートで羽織るもの用意しておいた方がいい。
前線で海が荒れて沖の方に行けないと思うので海はあんまり期待しないで。
なんとか潜れたらいいほうかも?ってぐらいで。」
私「いいですよ、海よりもダイビング後の贅を楽しみにしていますから。」
前日に確認の連絡すると
「明日ぐらいから荒れるようなので団体さん、今日に振り替えてもらったから、ダイバーズ・ハイさんだけやでー。
こっちは、もうじゃーじゃー降りやし、明後日がまだどうなるかわからん状況です。」
ってことで、4時集合が決定。
すぐさま、参加者に追加で「雨のため、寒いことが予想されますので、防寒用にボートコート、乗り物酔いしやすい人は酔い止め薬用意するよう」にメール。
明日の持ち物を車に積み込んでるときから、まだ大阪は雨は降らないものの、真っ黒な雲の隙間から稲光がしだしていました。
翌朝(夜中2時)に起床、いつもの通り(+ビール)出かける準備をし外に出ると、小雨がパラついています。
雨は小康状態だったのが、中国道にのった途端、雨が激しくなってきました。
ナビからは、「島根県全般に大雨洪水警報が発令中です。」
美作を過ぎたところで
ナビから「事故発生、路肩規制しています。」
こんな雨の中、事故やなんて大変やなぁ、と思ってたら走行車線を塞ぐようにしてポルシェが事故ってました。
大雨で見通しが悪くなってるので安全重視で走行。
そのため、予定時刻を少し過ぎましたが、無事到着。
DSで朝食を摂って着替えて、港へ出発です。
この車では島根初だったのと、新しい道がどんどん整備されてるため、アレ?アレ?状態ながら今日のダイビング場所委の稲積へ。
着くと、Naomiさんと社長が万全な体制で待ちかまえていました。
車から器材をおろし、セッティング──ココのタンクはアルミのため、皆ウェイトの量を思案。
定員が少ない小舟のため、ボートの前後に乗り分かれて器材を積み込みます。
1本目「No.2」
Naomiさんからポイントについてのブリーフィング。
Naomiさんがガイドで潜るのは何年ぶりだろう?──高圧ホースがバーストした、10年ぶりかなぁ。
それぞれ器材を積み込んだ側に乗船──みちよさんは船長の真横の特別待遇。
ほとんど波のない中、低速で進むこと15分、ポイントに到着です。
狭いデッキを譲り合いながらの器材装着。
準備のでけた人からエントリー。
エントリーしてみると、一言「
ヌルい」──水温が水底でも29℃です。
日本海らしい透明度、そしてスズメダイの大群がお出迎えです。
全員が集合したところで、移動開始。
根を水路をまたいで降り、根伝いに移動。
水底近くにはそれほどのものはなく、水路へ。
ダイバーが一人ようやく通れる程度で両サイドをクリクリしながら、ウミウシ探し。
水路を半分ほど行ったところで根の上へ。
そこはアジ、スズメダイ、チャガラの群の巣窟。
カマスも数尾ですが、見て取れます。
解放感ある透明度に癒されました。
港に戻って小休止です。
休憩中に雨が降らないのは、良いことです。
あまりの温さにNIWAさんは着ていたインナーを脱いでました。
2本目「洞窟前」
最大水深8mということで水面休息も早々に出発。
岬に切れ込んだ洞窟があり、その手前でアンカリング。
大きな岩がごろごろと点在しています。
少し透明度は落ちたものの、水深が浅いのでじゅうぶんすぎる視界です。
洞窟前のところでNaomiさんから「どうぞ」のサイン。
前もって洞窟を探検してきたら?と言われていたので私を先頭に
川口探検隊ならぬ探検チーム出発!
入り口は余裕で二人ぐらい通れそうな幅があり、陽が差し込んでいましたが、徐々に狭くなり暗闇に。
左右の壁がほぼ垂直に立ち上がっており、上を照らしても水面を照らすのみで水中からは洞窟の高さが
計りきれません。
50mほど進んだところで両壁が狭まり、スクーバを背負ったままでは通行はキビシイと判断。
そこで折り返すことに。
真後ろにいたタローさんに「通路が狭まったのでココから折り返す」ハンドシグナルで伝えて引き返すことに。
その際、水面に上がってレギュを外して新鮮な空気を吸いながら、ライトを奥の方へ照らしてみるとまだ30mほど先があるようです。
こういうときはサイドマウントなテック器材があればラクラクいけるんだろうなぁ。
もしくはスノーケリングで水面を泳ぎながら行っても面白いかも?──「青の洞窟」ならぬ「黒の洞窟」、なんちって。
けっこうな距離を進んできたようでなかなか洞窟から抜けれない。
ようやく前が明るくなって外に脱出。
このあとは減圧をかねた水中散策です。
ちっちゃなウミウシを探したり、小ぶりなアオリイカを撮影したり、60分オーバーな潜水となりました。
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写真にマウスを持っていくと、、、。 |
港に戻って器材をバラして盥で濯いでお店の軽トラに。
ウェットを脱いで軽く水気を切って車に乗り込もうというときに、雨。
「今頃の雨、日頃のおこないですなぁ」と言いつつ、DSへ。
DSに着いて「どっちみち明日もダイビングするからぁ」的に器材は放置、ウェットスーツのみ干しておくことに。
お店の2Fに上がって、昼食です。
テーブルに食いきれないほどの料理が並んでいます。
「いっただきまーす。」
泊まりツアーの醍醐味、ここで
ビールの登場です。
このあとに控えている、夕食にむけ皆少しセーブしながらも、ついつい食べちゃうんですよねぇ。
お腹が満腹になったところで、少し横になって転寝──朝が早かったので皆一瞬のうちに夢の中へ。
皆が就寝中にお店に下りてタンクチャージをされている、Naomiさんとダイビング談義。
あっちゅう間の2時間で、宿へ行く時間になったので、器材を片付け車へ。
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写真にマウスを持っていくと、、、。 |
17時すぎに宿に到着。
ウェットを宿の物干し小屋に干させてもらって、順番にお風呂です。
ようやく私の今日一日の使命が完了し、安らぎのひと時──ビールをプッシューっと。
ケイタイを見るといろんま方からご心配のメッセージいただいていました──ココを借りてお礼申し上げます<m(__)m>。
お風呂を挟んで夕食までにビール3缶いただきましたぁ。
さぁいよいよ本ツアーのメインイベント、夕食です。
大広間に行くとすでに料理が並べられています──今回はカニが一人に1杯ずつ。
瓶ビールで「今日のダイビングお疲れさま、明日もよろしく」カンパーイ。
毎年のことですが、こんなに料理を出していただいてるのに完食できなくてスミマセン。
と、言うてる間にナ、ナ、ナント、NIWAさんが完食!!
ツアー20年近くやって完食したのは今まで、まことのみでしたが、史上二人目となるその偉業をNIWAさんが達成されました、( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ。
そのあと、部屋に戻り、24時間テレビがクダクダと流れる中、私はケイタイを胸の上にのせて、いつの間にか泥のように寝ていました。
夜中、大雨が降っていたなんで誰一人気づきませんでした。
翌朝には、薄雲がかかる程度でしたが、近くの入り江には、昨晩の大雨による大量の川水が流れこみ海の色は真っ茶々。
早速、Naomiさんに頼まれていた写メを送信。
レスで「今日の講習するかどうか講習生に連絡してみます」と。
朝のニュースを見ると、島根県西部でエゲつないほど雨が降っていたことを伝えています
私たちのいる東部は大したことなくて良かったε-(´∀`*)ホッ
朝食時には、さすがのNIWAさんもオカワリすることなく、あっさりすまされました。
荷物をまとめ、今日もダイビングポイントである、稲積へ。
港に着くと社長、Naomiさん、アシストのエイジ君がお待ちかね。
海の色は全面真っ茶々──近くで道路工事してるため、雨が降るといつもこうらしい。。
器材のセッティングをしながら、宿のおかみさんと話した「野井の海はなんぼ雨降って濁らんきに。」通りに宿前の入り江が写メを撮ったときに比べ断然透いてきたことを言うと、Naomiさんが即行、講習生に電話。
急遽、講習することになったため、アシストのエイジ君に講習の用意と自分の器材をお店に戻って取ってくるように指示。
ってことで、1本目だけNaomiさんがガイドをして、2本目は私がガイド、エイジくんがアシストでついて潜ることになりました。
1本目「No.3」
昨日1本目に入った「No.2」の根つながりのポイントです。
Naomiさんのいブリーフィングによると、オーバーハングになった地形にムチカラマツやヤギが群生していてそこにガラスハゼ、オルトマンがついているそうです。
器材を準備して昨日と同じ位置に陣取り出発です。
行けど行けどアマゾン川流域のような水の色。
ポイントが近くなってようやく茶色がなくなり、乳白色に。
準備の出来た人からエントリー。
入ってみると、水面から数cmだけ濁っていますが、そこから下は透明度良好。
集合したところで、移動を開始。
根を下りて、すぐにオーバーハング。
そこにはブリーフィングのとおり、ムチカラマツやヤギが群生。
ガラスハゼは見つかりませんでしたが、大きなオルトマンワラエビ。
最初にみちよさんが撮影、そのあと順番に撮影していきましたが、撮ったはずのみちよさんがその下で俯いたままで何かしてるよう。
みちよさんの吐く泡に翻弄されるかのようにオルトマンがヤギから
離れまい、としがみついてる態は人生の縮図のよう──あとでみちよさんに聞いたところ、その下にウミウシがいてそれを撮影していたそうです。
そこから、根の上に戻りながら、ウミウシ探し。
ちょうどみちよさんの名前と同じミチヨミノウミウシも発見、初めて対面出来たらしく、ご本人もご満悦。
ベイビーブームらしく、コロダイの幼魚がいたりネンブツダイが抱卵中だったり。
ふと上を見上げると吐いた泡が水面で弾けてできた波紋の中心だけキレイに透けています。
上がってみるとだいぶ水面の白さも取れてきたようです。
港に戻ると、エイジ君がもうウェットに着替えてスタンバイOK状態です。
器材を降ろしてタンクをチェンジ。
Naomiさんは器材を車に載せて、そのまま講習のため野井へ。
休憩中、エイジくんのアオリイカに襲われかけた話で盛り上がりました。
2本目「No.2」
港は、相変わらず茶色の海。
沖に行くにしたがって色は徐々にマシになっていきます。
アシストのエイジ君が水中で受け入れのため、いち早くエントリー。
続いて、船尾からタローさん、船首側からNIWAさんという順に次々と。
水中に入ってみると、水面の濁りがなくなった分、それが混ざって水中はいくぶん透明度が落ちてるようです。
全員集合したところで、今回は昨日と反対向きに行ってみようと水路に進入。
ゆっくりと進んでいきます。
ところが、潮が止まっているからか、これといって何も出ず。
水路の終点で折り返すことに。
根の上をナメるかのように低空移動しながら、ホンダワラの間になにかいないか、アナハゼやチャガラ、アカカマスなどなかなか被写体となってくれるものがいない。
ここでもう少し被写体探しに根を下りてみることに。
キンチャクダイがまだ撮りやすそうだったので、みちよさんを呼んで撮ってもらうとしたら、キンチャクダイが狭い岩場に逃げ込んで上から私がライトを、真正面からみちよさんがカメラを──大人しく?正面撮り、です。
そのあと、安全停止しようとダイコンを見てビックリ。
DECO、出てました。
最後に根を下りたのがトドメだったようで、タローさん、みちよさんと私の3人はながーーーーい「DECO STOP」。
アシストのエイジくん、NIWAさん、さっちぃ〜さん、スミマセン。
長いDECOに気を利かせてかニジギンポygが登場し、みちよさんの掌でカワイくポーズ。
あまりの遅さにエイジくんがタンクを持って私たちの前に。
その気遣いを丁重にお断りして、あと15分。
ようやく上がったときには3人とも手がフヤけていました。
今回のダイブがみちよさんにとって今までで最も長い潜水時間になったそうです。
DSに戻って器材を干して順番にお風呂、それ以外の人たちは先に昼食をいただくことに。
今日はのご飯は、炒飯。
おかずを少しずつ取って食べてると、目の前に鼻に刺激ある薫り、グリーンカレー。
炒飯にこのカレーをかけて食べると乙。
汗が吹き出しますが、食欲が増します。
ホイル焼きされた魚を食べると、ガッツいたせいか、上顎に魚の骨が突き刺さりなかなか抜けない。親指と人差し指で力いっぱいかけてようやく抜けました。
味は味噌で味付けしてありおいしかったです。
社長が料理してくれたもので、あのぬぼーっとした顔のイラだそうで、初めて食べました。
お腹がいっぱいになったところで、みんなで一休みです。
一瞬のうちに落ちて、気がつけば30分ほど寝ていました。
みんなを起こさないように、お店に下りてNaomiさんとダイビング談義──お互い大変だねぇ。
みんなが起きたところで、ログ付け。
2日分つけて、そのときにさっちぃ〜さんの最終ダイブ数が48本。
私「次が50本記念じゃないですか?」
さっちぃ〜さん「はい、次は柏島になると思います。」
私「了解です、FBに上げておきますね。」
器材を片づけ、荷物を積み込み、Naomiさんのお別れの挨拶をして帰途へ。
皆様のご心配を他所に無事ツアーを開催、日本海を堪能できたのも、Naomiさんはじめサンランドの皆さんのお心遣いのおかげです。
ありがとうございました。
来年ももちろんツアーを開催しますので宜しくお願いします。
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