参加者:ひではる、とらさん、たいち
気温28℃ 水温22℃ 透明度5-10m
先月古座へ視察に行ってきた際、「来月来ます」と宣言したので。
スタッフ研修は基本どこででもいいのですが、なるべく新しいスポットにするようにしてます。
今後、アシストやツアーリーダーとして来ることもあるので、DSの施設、海に馴染んでもらうのが目的だからです。
春先からスタッフ研修の日程調整しておりましたが、ウェットでも潜れる頃となると、毎年6月中旬以降。
今年は特にスタッフみなさん、お忙しいようですがここは7年前からスタッフの普段ツアー等で気を遣って潜っているのでその息抜きと水中での意志疎通を深めるための研修。
また、人数が少なかろうが、開催するのがダイバーズ・ハイのモットー。
予約のため、DSに連絡すると
上田さん「前日は、うちのオープン2周年記念のパーティーをするんです。
マグロの解体ショーや食事会も無料で参加いただけますが、いかがでしょうか?」
私「うーーん、いいですね。行けるかどうか皆に聞いてみます。」
電話を切ってからハタッと気づきました──そういやぁ、たいちさん泊まりツアーはダメだったのを。
ってことで前日入りはなくなりました。
波浪予報はまずまずなカンジ、週間天気予報では曇り一時雨。
梅雨なんでずっと雨よりはマシです。
当日、さすが古座なのでかなり早めの集合。
といってもピックアップなのですが(^_^)v。
さすがこの時間、車が空いてます。
湯浅・吉備PAでトイレ休憩でも早いせいか、少年野球チームは皆無。
現地DSまでスムーズにいけました。
DSに着くと前夜の宴で車の車列がズラリ。
器材を降ろしてかすかなスペースに駐車。
しばらくの間、朝食兼休憩です。
天気は快晴なのですが、DSがちょうど山裏になるので朝日が全く臨めなく、とらさんが「寒い」。
出港まえにようやく陽が照りつけてきました。
1本目「ブラックトンネル」
今回は、DSの船ではなく、チャーターの漁船です。
船は別ですが、いっしょのポイントに行くので大所帯。
とくにDSのお客さんは重厚なカメラばかりの猛者ばかり。
段取りに時間がかかります。
早めに港に来ましたが、結局定刻通りの出港。
港を抜ける際、あの狭き水路を通るのかと来しましたが、さすが漁船、そんなことはありませんでした。
出港前に上田さんが「西風が吹いているので、波をかぶるので気をつけてください。」とありましたが、全く濡れず。
左舷側に立っていたとらさんだけはびしょ濡れになっていました──暑くて涼をもとめていたのかな?──
ほどなくポイントに到着。
先に漁船の船長がアンカリング。
準備してもうエントリーできる状態になりましたが、DSのボートがまだアンカリングしていないのでしばらく待機。
上田さんからのOKサインを合図にエントリー。
自由潜降するには危ないぐらいの透明度。
DSのボートのアンカーを探すが、(?_?)。
しばらくして、シグナル音。
見上げると上田さんが漁船のアンカーラインにDSボートのアンカーまでのガイドラインを張ってくださいました。
それに従っていくと、ほんのりと薄暗いドロップオフ。
次から次とダイバーが吸い込まれるように降りていきます。
水深35mを越えたあたりで暗闇の中から明かりが。
ブラックトンネルの入り口まで降りたことをココで認識。
トンネルの向こうの明るさとトンネルの暗闇のコントラスト──このダイナミックな地形はダイバー憧れる理由がわかります。
じっとしていたい衝動を抑えてトンネルを通過。
この時点でNo Deco Timeがあと1分、って。
すぐさま根の上に浮上、ココで過ごすことに。
目の前には、タカベ、イサキ、クロホシイシモチの群が右往左往。ソフトコーラルにハナダイもわんさか。
竜宮城チックな様相。
後ろ髪引かれる思いで根を離れアンカーラインまで戻って、長い安全停止。
するととらさんが両足を交互に大きく動かしていました。──あとで聞いたら、窒素を抜くため運動量を増やすためだったそうです。
根から離れている上のこの透明度、何か観察することもなくエキジット。
港に戻って、まずはタンク交換。
それが終わったところで、DSに戻って休憩です。
今日はお客さんが多いのとオヤジ3人なので炎天下のテーブルでの昼食──昨夜の2周年記念パーティーのお裾分けでマグロの刺身もいただきました。
最初は、冷えた身体を暖めるのにちょうど良かったのですが、食事でカロリー補給した身体にはこの日差しは酷。
たいちさん、とらさんとも蔭のあるところへじわじわ移動。
1本目が深いので長めの休憩が逆にツライ具合。
しかし、身体にたっぷり溜まった窒素のおかげでダルさ全開。
とらさん「こんなことなら、酸素持ってくれば良かった。」
とにもかくにも疲労感たっぷりで2本目へ。
2本目「上の島」
古座唯一の近場ポイント。
ソフトコーラルの群生と甲殻類の天国でカメラ派にはピッタリ。
西風が一段と強くなって、風波がたってます。
水面に浮き出た岩礁のすぐ近く。
準備を済ませ、エントリー。
中に入ると潮の流れがないせいか、だいぶ浮遊物が多い。
アンカーまで降りると、ガイドラインを張り終えた上田さんとバッタリ。
コッチの方角ですよ~、サイン通りに根に。
それほど高低さ5mほどの根です。
ガイドラインを越えて西に向かって泳ぎ、壁伝いに移動することに。
岩場簿の隙間にはカニやエビの宝庫。
イセエビも尻尾の方にオレンジ色の卵を抱卵しており、それを観察しようとのぞき込む私に威嚇しまくり。
ベビーシーズン真っ盛り、ってカンジです。
ぐるっと1周まわる間に、根がかりしたのか、大きなアンカーが2本、根と岩の間で直立していました。
もう少し動いてみると、ハタンポ、イシモチの群もいて和やかな雰囲気です。
潜水時間が40分をすぎたところで、残圧はまだまだあるものの、そろそろ上がりたいなぁ。
とらさん、たいちさんに安全停止のサイン。
ココがスタッフ同士、阿吽の呼吸?、というか、上がるタイミングが分かってらっしゃる。
やはり他のダイバーグループよりも早め。
そんなにガツガツ潜ってもしょーないやん。
みんなが上がってくるまでに器材をタンクから外して片付けてタンクをカタめておけるほどでした。
港に戻ってDSで器材を洗い、水気切り。
そのあとウェットごとシャワーを浴びて洗身も終了。
器材の水切りのあいだけ、エアコンの効いた休憩室へ。
「いちおうログつけします?」と聞いてみたら
「持ってきてません」
ということで、帰り支度。
忘れ物がないか確認して、上田さんに帰りの挨拶をして帰途へ。
途中、日置のローソンに寄ると若者グループが10人ほど。
格好からしてダイバーっぽい。
そこへ心斎橋のDSの車が3台駐車場に入ってきたので、その若者がポツリ「同業者やな」
その言葉を残して帰っていかれました。
高速までは順調でしたが、電光掲示板に「ご御坊南ICー広川南IC 渋滞7km」の文字。
マジ~っ。
ついに渋滞の季節がやってまいりました。
見事、御坊南ICの先からビッシリ。
仕方なく国道42号線に抜けて広川ICまで走っていくと、さっきの渋滞がウソのように流れています。
紀ノ川SAも行楽客でいっぱい、レストランが空いていたのとお腹も空いていたので、がっつり夕食を食べて帰りました。
今年より、古座もツアー先にラインナップ。
黒潮の恩恵に預かってないので、串本よりも少し水温は低め。
そのかわり、串本ではなかなか行けない外洋ポイントがメイン。
ダイナミックなポイントですので、そこそこのスキルのある方ならじゅうぶん楽しめます。
経験本数100本以上という条件をつけた理由もわかると思います。
その他の生物:タカベ、キンチャクダイ、オハグロベラ、レンテンヤッコ、ウツボ、タカノハダイ、ミギマキ、カサゴ、ウミスズメ、クマノミ、チョウチョウウオ、シラコダイ、オキゴンベ、スズメダイ、ミツボシクロスズメダイ、キンギョハナダイ、イサキ、イトヒキベラ、ハタンポ、ブダイ、イラ、ハコフグ、オオモンハタ、シマウミスズメ、イタチウオ、ニザダイ、カワハギ、クロホシイシモチ、ホンソメワケベラ、オトヒメエビ、サラサエビ、イセエビ
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