もともとは串本に行く予定でした。
ところが、です。
小笠原諸島に1週間居座った、台風13号のおかげで、波浪予報がヤバい状況。
開催日はうねりでたぶん中止になりかねない。
そこで代替地の選定で日本海も波高そう。
これはやっぱり、困ったときの日高様。
早速、日高DCに連絡して仮押さえして保険確保。
ギリギリまで粘ることにしました。
3日前の海況でも相変わらず、ヤバいまま。
そして参加される方に日高に行先変更した場合の参加の可否をメールで確認しました。
お二人ほどキャンセルされましたが、それ以外の方は日高でもOKと快諾していただきました。
二日前に串本のDSに「当日は難しい」との連絡をいただき、正式にキャンセル。
前日には予想に反して、串本も落ち着いてきた模様ですが、安全を期するため、日高で開催することにしました。
決行連絡は前々日に送っているので、あとは当日を待つのみ。
当日の朝、目覚ましのなる前に起きました。
用意を済ませ、出かけようと時計を見たら、ありゃ、1時間早い。
串本に行くつもりで用意していたみたい。
この時、目覚まし時計がけたたましく鳴り響きました。
この早起きは何かの胸騒ぎだったのかもしれません。
早く出ても仕方ないので、テレビをボーッとしながら眺めて過ごしました。
少し早いですが、念には念を、で出発。
すると、そういうときって、早く着くんですよね。
最終の待ち合わせ場所のヨドバシカメラ前に15分以上前に到着。
なにか新発売かがあるようで、若者たちが行列を成しています。
──中には、子供も交じってるんで、目的はゲームかな。
時間通りに集合して現地に向け、出発です。
高速もこの時間だと多いです。
ほぼほぼ予定どおりに進み、DS間近の海岸沿いを走っているときにが起こりました。
狭い一本道の登りカーブで対向車と出くわしました。
相手がアルファードだったので、道を譲るためにすごすごと幅寄せしながらバックしていた時、ガリッ!
バンパーを壁に擦ってしまいました((+_+))
そこを対向車を行かせて、先を見ると
「オイオイッ、こっちのほうが余裕で2台並んで通過できるがな!」
済んでしまったことは致し方ない。
気を取り直して、運転しDSに到着。
やっしーさんも先に到着されていましたので、器材を降ろして港へ持っていけるように準備。
軽トラックに積み込んでから、施設案内──温泉施設内にDSがあるのは、ココだけですから皆歓んでました。
少し時間があるのでDSの休憩室で休憩兼朝食タイム。
いつもなら、このときにスマホでDS前で写真を撮るのですが失念していました──これがこのあと大変なことに。
着替えを済ませて、ウェットを着て港までてくてく。
並べ置かれている器材でタンクセッティング。
「残圧チェック、OK?」
器材を積み込みました。
荷物を積み込む前から、同船のグループでは器材を担いでいつでもエントリーOK状態。
船が小さくて波のある海況だと器材を背負うのに大変だから、先に背負っておくことはあっても、この凪では考えられない。
なぜ、背負ってたかはあとあと思い知りました"(-""-)"。
1本目「ミジン畑
」
忘れものがないか、確認して出港です。
私たちはこのあと起こる惨劇に気付かず、談笑する中、ポイントに到着。
すると、器材を背負っていたグループが次々にエントリー。
私たちはそれをやり過ごしてからの準備開始です。
準備のできた人からエントリー。
私もエントリーしてみると、日高らしい海が広がっております。
水底で集合して、移動を開始。
ブイロープにハタタテダイygがロープを目印のようにしてユラユラ、擬態につもりなのか?
ゆっくりとガイドロープにしたがって行くと、目の前に小魚の群れ──小さすぎて何なのかわかりません──が通っていきました。
そのあと、目の前の光景に唖然。
先に入ったグループがバディごとにミジンたちの住処に張り付いていて、モノポライズ状態。
唯一、外れで瓶についたミジンくんを発見。
それを私たち5人で観察。
半分ほど砂に埋まっていて、瓶の中を覗くことができず、眺めるのがやっと。
写真撮影してもらうために、カメラ班を残して探索。
しかし、他にそれらしい住処もなく、モノポライズされた領土内のようです。
ウロチョロして、カメラ班と逸れてはいけないので辺りを周回。
やっとこ占領地帯の解除のときが来ました──ガイドが合図して撤収。
ようやく、ミジンの観察と撮影会です。
それから、スナイソギンチャクとビードロカクレエビを目指していくと白ーい煙幕が。
そう、ココでも張り付かれていました。
仕方なく、少し早めに上がろうと思い、安全停止を指示。
水深を上げていくとここでもブイロープにダイバーだかりが。
流れもないこともあって、ロープに近づくのはやめてホバリングしながらの安全停止をおこないました。
じゅうぶんに窒素抜きをしてエキジットしようとボートに近づくとありゃま、ココでも。
ガイドがライダー横に陣取って、グループ全員のエキジット。
そのうえ、グループがあがった途端、ガイドまで先に上がっていく始末──
こうなりたぁないですわぁ。
譲るキモチがなしとは、(;´д`)トホホ。
それから私たちも無事エキジットして港へ。
器材を降ろして、タンク交換です。
残圧チェックして、タンクバルブを閉めてDSへてくてく。
DSに戻って、シャワーを浴びてウェットを脱ぐと風があり、シャワーから離れられない。
勇気を振り絞って即行タオルで水気を拭いました。
休憩室はドライルームなので、ウェットでは入れないことから、天気も良いこともあって、ウッドテラスで休憩することにしました。
弁当とお茶を持っていき、昼食です。
日差しがキツいですが、風も相当強いので、心地よい。
弁当を食べ終わって、空になったプラの弁当箱が風で飛ばないように押さえておかないといけないほど。
時間になったんで着替えて準備開始。
港へ向けててくてく。
器材を船に積み込んでさぁ出発です。
2本目「小杭崎」
1本目とは違うポイントということで、リクエスト。
風が出てきたため、風波で揺られるので船長の配慮でゆっくり前進。
ポイントに到着し、ブイを取って係留。
波があるのでこけないように重心を下げて準備。
準備のできた人からエントリー。
入った瞬間は陽の光もあり透明度もまぁまぁ。
水深を下げていくと身が引き締まるほどの冷たさ──
1本目とは比べものになりません。
そして、皆のいる場所までいくと透明度もガタ落ち。
ひとまず根を下りて砂地のほうへ。
ポイントマップでマツカサウオがいた辺りを探すもいない。
なので砂地を散策、1本目で見られなかった、スナイソギンチャク──色違いで2つ。
ビードロカクレエビがピョンピョン跳ねています。
やっしーさんからいただいた写真で初めて気がつきましたが、卵を抱いていました。
そのあと根の周りをゆっくり移動。
岩に垂直にホバリングする、メバルたち。
ネンブツダイの群れも。
根に戻って、窒素抜きをかねてゆっくり移動。
水深を上げるとビックリするほど陽光が入り、透明度も水温もアゲアゲ。
ソラスズメの群れのブルーに癒されます。
安全停止を行ってエキジット。
このあとの温泉、楽しみ―。
港に戻って、器材を船から上げて片付け。
すると、あれあれ?
私のマスクがない。
ボートや他の方の器材に紛れていないか確認するも無--っい。
仕方なく、そのまま撤収し、DSに戻って器材の水洗いし、水気切り。
皆が温泉に行ってる間に私は諦めきれずにも一度港へ。
やっぱり、無い。
視野が広くて気に入っていたマスクですが、無いものはないので諦めるしかない。
いちおう、名津井さんに「ポイントか港のどちらかで無くしたと思うので見つかったら、お願いします。」とお願いだけしておきました。
このあと、皆が戻ってきたところで記念写真。
そのためスマホを何処置いたやろ?と探したら車に置きっぱ。
見事高温で反応しない。
なのでここは防水スマホ。
水槽に漬けて冷やそうと試みましたが、あれ電源消えてるじゃん。
時間がもったいないのでハウジングからデジカメ取り出して撮影。
用事があるために先に帰られるやっしーさんを皆でお見送りしてログ付け。
ログ付けも終わったところで、反応しないスマホをケースから出してみると、ウッソー。
水没してるじゃあ、あーりませんか!
SIMカードもビッチャビチャ、この時点でチンです。
「2度あることは3度ある、っていうじゃありませんか、コレで厄払いできましたよ。」とかめいさんから励まされました。
帰りは日高だけあって、渋滞に巻き込まれることもなく帰阪。
まぁそんなこんなで私にとっては大変一日でしたが、終わりよければ全てよしのツアーとなりました。
追記
2日間のケイタイなし状態は現代社会にとって不自由極まりない生活となりました。
翌日、近くのドコモショップにWEB予約を取って
ドコモショップに行ったのですが、そこには閉鎖された建物。
いつの間にか移転してたのね。
何処やろ?と検索したいがそのスマホがない。
そのうえ近くに公衆電話はないと焦りました。
ドコモショップだけに大通りにあるだろうと考えチャリンコを駆って捜索して見つけました、予約時刻を5分すぎて到着。
受付で予約票を提示するも「ただいま、係員の空きがないので少しお待ちいただきます。」
5分遅れの代償です、ちゃんと予約した際に地図確認しなかった私の責任です。
ドコモから「ご不自由でしょうから代替機お貸ししますよ。」と言われましたが、「明日来るなら耐えます」と断りました。
そして今回保険を使って、機種代8,200円、SIM再発行代2,160円の代償。
翌日、新品のスマホも到着し、現代人に戻れました。
そして3日後、日高DCの名津井さんから電話が。
名津井さん「マスク、見つかりましたよ。港のボートの下の水底で。」
ありがとうございます。
また今度引き取りに行きます。
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