1月に日高DCさんより「クロアワビ稚貝放流」実施のDMをいただきました。
──毎年オープンサイトビーチ解放前のこの時期に実施されています。──
オープンサイトビーチを解放できるのも、地元の理解を得られればこそ、のこと。
私たちもそのお手伝いができれば、とツアーをしよう──最近話題のスナビクニンも気になるし。
せっかく潜って放流だけして帰るのも不完全燃焼になっちゃうのでボートダイビングも追加して企画。
最悪、私一人でも行く予定でしたが、3名も参加表明していただきました。
日高だけに台風級の嵐が来ない限り、中止はありえないので、安心しておりましたが、二日前にまさかまさかの爆弾低気圧。
ここ最近の豪雪はたまりませんなぁ。
関西は大したことなくてよかった。
これで開催は問題なし。
皆にピックアップおよび集合時間をお知らせ──入れ違いやらありましたが、なんとか伝達完了。
当日の朝、さすが日高なのでゆっくり起床。
そして出発しましたが、明け始めた時間なので車もめっぽう多め。
トイレ休憩で寄ったSAも混雑、駐車場も満杯でした。
渋滞自体はなかったので予定通りに高速を下りて、DSまで。
途中、私たちにとって馴染み深い、さんふらわあが2隻ドッグ入りしていました。
港ではだいたい喫水線より上からしか見てないのでほとんど浮き上がっていて
さらに大きく見えました。
DSに到着し、空いているうちに車からメッシュバッグを降ろして器材を準備。
港まで運んでもらうために軽トラックへ積み込み完了。
ちょうどやっしーさんも到着。
やっしーさんが器材の準備している間にココが初めての方々に施設案内。
それからガイダンスまでの間、休憩です。
私たちのテーブルの上に見覚えのあるマスク。
昨年8月に無くしたマスク──名津井さんがわざわざ港に潜っていただいて見つけてくださいました。
名津井さん、ありがとうございます<(_ _)>
忘れないように、先に車に積んでおきます。
そうこうしてる間に時間が経ち、ガイダンスの時間となりました。
総勢50名近く集まっての共同作業です。
名津井さんから、水中地図を手にどのあたりに放流するのか、リリースの仕方などのレクチャーがあり、そのあとポイントの生物相についてのレクチャー、それと一日の流れの説明を受けました。
二人一組で稚貝の放流するのでバディ分け。
それから各チームごとに出発の準備を開始。
私たちもドライスーツを腰まで着て出発です。
港までてくてく、それを越えてタンクの置いてある方へ。
いくつもの器材の中から自分の器材を探し出して、別の広い場所でセッティング。
ドライスーツを着込むと動くたびにEXバルブからブー、ブーと異音。
バルブ自体ズレてるかして空気漏れしてるみたい。
しかし、バルブをばらして修理するほど皆を待たせるわけにいかず水没覚悟でそのままいくことに。
器材を背負うとズシリとした重みと伴にブー。
プレダイブセーフティチェックをしてビーチに向かう階段を上り、整備されたビーチを歩いていくと、エントリー口に漁師さんが
稚貝の入った網袋を用意して待ってくれています。
「二人でひとつずつです。」
それを受け取り、入水。
手摺が設置してあってフィンが履きやすくなっています。
後ろから次のグループも来てるので「もう少し前進してフィン履きましょか。」
全員履けたところで記念写真パシャ。
「沖のブイを目指して潜降していきましょ。」
ブイの近くまで行きそこから右手のほうでバディ同士で放流してください、と指示。
浸かった瞬間から右腕のあたりじわじわ感じるものが('_')。
泳いで各々、ここぞという岩場の思い思いの場所に稚貝を放流。
私たちのほうは少し遅れてスタートしたので、一つ一つ放流してると時間が間に合いそうにないので最後は4-5個ずつまとめて。
さきに放流を完了して待っていてくれた、やっしーさん、シュリさんに合図して
移動開始。
放流箇所が決まってるので、他のグループも居てるので間違わないようゆっくりめに泳いで広い砂地へ。
この時期らしく、動きの鈍いクサフグやトラギスを見かけるそれほど魚を見かけません。
ナマコ、アメフラシ天国です。
先に行っても何もなさそうなのでスナビクニンを探しに浅場へ。
ワカメが繁茂していて探し甲斐がありそう。
ワカメの幹?の部分を一枚一枚めくってみるも見当たらない。
すると、透明な小エビ(?)を発見。
指先に載せてヒロさんに撮影してもらいました。
やっとスナビクニンを発見、しかし大きさが2-3cm程度。
こっちこっちとしよう目線を移動した途端、見当たらなくなりました。
これは難しい、写真撮るならバディでワカメをめくる役、写真撮る役に徹しないと無理ですなぁ。
浅場まで来るとほかのグループも近くに居て収集つかなくなってきたので、安全停止するほどの水深もないのでエントリーポイントまで泳いで移動。水深50㎝ほどで浮上サインをして浮上?
おつかれさまでした。
各自フィンを脱いでエキジットです。
ゴロタで足元が良くないのでこけないよう注意しながら一歩一歩進み、往きに通った階段を下りて器材そのままで港まで。
よっコラショ、で器材をおろしてボートダイビング用にタンク交換です。
残圧チェックしてバルブを閉めて私たちの器材をまとめて置いてっと。
ちょっと休憩しにDSに戻ります。
シャワーを浴びて塩気を落として、ファスナーを開けていったん腰まで下ろしてリラックス。
じんわり左肩から背中にかけて濡れております──着替えるほどずぶ濡れにはなってない。
唯一の救いは晴れていて風がないこと。
日当たりの良い駐車場に出て日向ぼっこです。
ほのかに炭が燻されている良い匂い──さきほどおにぎり食べたばかりですが、お腹が減ってきます。
私たちは先にボートなのでお預け、先に昼食をされるグループがウッドテラスへ。
ボート出港予定の15分前になったのでドライを着込んで出発です。
港に着くと先にボートダイビングされていたショップの人たちが帰ってきたところでした。
私たちの乗るボートも港に係留されてたので積み込み。
一番に到着していたので船首部分を陣取って待機。
他のグループも到着されて、積み込み完了。
さぁ出発です。
ポイント「小杭崎」
日高のこの時期はこのポイント──ウミウシ天国です。
べた凪のなか、出港してまもなく到着。
準備のできた人からエントリー。
根の上で集合して移動開始。
いきなり出ました、ゴマフビロードウミウシ、その近くには1㎝に満たないアオウミウシ。
そして、ソフトコーラルにサクラミノウミウシの大中小──
大サイズなら私のデジカメでも撮れそうです。
岩場の隙間にはかわいいヒロウミウシがいくつも。
このあともウミウシ天国バッチリ。
この水温なのでキタマクラも動きがスローリー。
逃げるというより移動するのがやっと、いうカンジ。
私たちもこの透明度ゆえ移動距離も少なめでじっとしてると冷えてきます。
シュリさんがウミウシに目が慣れてきたようで僅少なウミウシを発見、グッジョブv!
そろそろあがりましょう、と「安全停止5m3分」を皆に提示。
水深を上げた瞬間にウミウシが目の前にいたので指示をして写真を撮らないシュリさんを連れて
さきに安全停止。
遅れて写真班も合流してエキジット。
おつかれさまでした。
上がってから、まだ時間があったので帰港後すぐに戻れるようにタンクを器材からバラしてまとめておきます。
港に到着後、いち早く器材を軽トラックに積み込んでDSへてくてく。
ちょうど着くころに軽トラックも戻ってきました。
自分の器材を洗って水気切り──さきに上がったので干し場もガラ空き。
シャワーを浴びてドライスーツを脱いで温泉へ。
毎度ながらココの温泉のジェットバスのパワーは堪りません。
身体が温まったからお昼ご飯。
テラスに行き、焼きサバに頓汁、おにぎりをいただいて席に着いていただきます。
私たちが最後だったらしく、炊き出しの片付けが始まりました。
遅くなって申し訳ございません。
美味しくいただいてると、「魚の残ってるので食べてください。」とお皿2枚分(アジ8尾)いただきました。
焼きたててで骨ごと全部いけました。
「残り物には福がある」とおり、お腹いっぱいになりました。
DSの休憩室に戻って、軽くログ付け。
魚図鑑はお呼びなし、ウミウシ図鑑のみあれば事足ります。
そして器材の片付け、乾かすためにフェンスの高いところにかけていた全員のドライスーツをやっしーさんに取っていただきました<m(__)m>。
メッシュバッグを車に積み込んで帰途へ。
途中、紀ノSAでソッフンを食べる予定でしたが、あまりにも気持ちよく睡眠中なので寄るのはやめてそのまま帰阪。
さすが日高、早い。
こんなにも近くてウミウシぱぁらダイスがあるなんて通う価値あり、ですね。
ウミウシだけでなくミジンも居てますのでカメラ派には満足のいくスポットです。
ほかに見た生物:シロオビハナダイ、トゲアシガニ、サラサエビ、シロウミウシ、ボンボリイロウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシ、センジュウミノウミウシ、ウミフクロウ、サガミアメフラシ
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