むーさんよりツアーリクエストいただきました。
今年初となる、串本です。
当日が近づくにつれ、いやぁーな雲行き。
波浪予報もビミョー。
GW後半、って荒れるよねー。
と毎日海況予報とにらめっこ──最悪中止も考えていました。
前日昼過ぎにDSより着信─やっぱりかぁ。
DS「明日も西風が吹く見込みで串本はクローズになると思います。
が、出雲だとイケます。どうされますか?」
私「お願いします。」
Tシャツにブルゾンだけでは、身に沁みます。
参加者に決行メールを送って、明日の準備──ライトの充電とカメラをハウジングにセット。
これで良し、で就寝。
翌朝(夜明けまであと3時間前ですが)、外に出てみると寒い。
予定通りに午前5時に出発したため、高速道路は空いています。
DSに着く途中、海岸線を走っていると見える景色にそれほど波がなさそう。
もしかしたら?という想いを抱きながら、無事到着。
荷物を降ろして、先に器材の準備。
セッティングを済ませ、残圧チェック。
お店に入って朝食をかねた休憩です。
すると船長より「朝のうちは行けるかもな。」
ってことで透明度、生物相とも安定している住崎1の根あたり、ということに。
そろそろ着替えて準備しましょか、ってころには風が.......。
海を見ると、徐々に沖のほうで白波が立ち始めてきました。
無理して行くよりは安全にダイビングできるようが良い、となりポイント変更。
港が変更になるので出港時間が1時間遅くなりました。
天気は良いのに、この西風のおかげで段取りが変わってしまい、自然相手のレジャーだということを思い知らされます。
とにもかくにも、安全が一番。
1本目「出雲」
男手として器材の積み下ろしをしに先に出発、くしもと大橋のたもとを越えてすぐ。
手前にはビーチポイントも。
ビーチで講習でしょうか、バンが何台か停まっています。
港に着くと私たちがお世話になるのは、久々の漁船らしい漁船です。
満潮で舳先が高くなっているので、踏み台に載せて積み込み。
だいたいのグループごとに仕分けておきました。
積み終わったころに皆到着。
自分の3点、ウエイトを持って乗船。
自分の器材を確認して、その場でドライのファスナーを締めてマスクの曇り止めも。
さぁ出発です。
港を出港して、釣りを楽しむ釣り客のいる磯場を越えてぐるりと転回、ビーチポイントの見える辺りでアンカリング。
大きなアンカーが放り出されてすぐにロープが撓んだので流れはなし、水面は湖のようにおとなしいです。
器材を背負って準備のできた人からエントリー。
水面から少し下降すると、波除けポイントだけに浮遊物がいっぱい。
下で集合し、移動開始。
海底には串本と大島を結ぶ径15㎝ほどのパイプが埋設されており、それに従って散策することに。
パイプの両サイドには大小さまざまな岩があり、それにサンゴやカラマツが点在。
そこらをウミスズメやスズメダイ、イシモチ、キタマクラなどのちょこちょこと動き回っています。
砂地には、ダテハゼ、ハナハゼも見受けられます。
水底には、カラービーズが落ちているのかと思えるほど、ハナガサクラゲが落ちちゃってます。
泳いでる姿を見たかったなぁ。
よーく目を凝らしてみると小さな稚魚たちも泳いでいます。
水深20mを超えたところで残圧を聞いたら、100ぐらいだったので折り返し。
2本目もあるで浅めのほうへ。
思いのほか、イソギンチャクが多めでほとんどオドリカクレエビが棲んでいます。──私のデジカメでもじゅうぶん撮れる大きさです。
アンカーに戻り際には、マルアジ程度のアジの群れが横切っていきました。
戻ってくると、一気に透明が落ちて、ダイコンで水深を確認しないとわからないほど。
アンカーラインを目安に浮上を始めて、安全停止。
窒素をじゅうぶん抜いて浮上。
港に戻って、タンクを外して休憩のためDSへ。
次のダイビングまで小一時間あるので、ドライを脱いでおきました。
さらに風が出てきて目の前の海は白波がいっぱい。
こんな海でも2軒ほどボートを出しているらしく、ボートの上は大変やろうなぁと思いつつ。
日差しはあるものの風がキツイので体感は初春なみ。
外で過ごすより室内で── 部屋の中はポカポカです。
時間がきたので着替え。
ドライを腰まで着て、車に乗り込んでドナドナ。
港に置いてあるタンクをボートに積み込んでセッティングです。
セットして残圧チェックしてオッケー。
2本目「出雲」。
ポイントに着くと、近くで小さなミニボートが2艘釣りを楽しんでます。
人一人乗るのがやっという大きさなのに船外機が付いていてモーターボートです。
「そんな釣り針につりあげられないように(笑)」
タンクのバルブを開いて準備開始。
2本目なので慣れた感じでエントリー。
高さがあるので衝撃がスゴイ。
カメラ、ライトを押さえながらなのでマスクっがズレたのを直して潜降。
先にエントリーしたお二人と合流して移動開始。
今回は、パイプに対して垂直方面へ。
するといきなりいました、ハナイカ。
休憩中だったのか、私たちに最初気づかずじっとしていました。
ライトを当てられてやっと移動だし、遠く泳いでいくまで見送りました。
このあと深場のほうへ行くとカゴカキダイの群れ。
雰囲気といい、透明度といい、なんとなくグラスワールドっぽい。
岩場をまわると、さきほどのミニボートのアンカー。
それをやり過ごして、深場にいても何も出なそうなので、戻りましょう。
小さなウミウシを探しながら、散策。
戻っていくと透明度も徐々に悪化。
そろそろ上がろうかと、ぶら下げているミニクエストを弄ってみるとあれ?
ランヤードを引き寄せると、どっかで欠損したらしく、割れたカバーだけに。
仕方なく、ハンドシグナルで安全停止を指示。
ゆっくり浮上して安全停止。
エキジットがちょうど混みあっているので順番待ちでじゅうぶん窒素抜きできたところでおつかれさまでした。
港に戻るあいだに器材をバラしておいて帰港。
DSに戻って器材を洗って、水気切り。
着替えを済ませ、昼ご飯へ。
リクエストでカツオ茶漬けを食べようとお店に行きましたが、一足遅く「準備中」の札が。
残念、海中公園で食べることに。
さすがGW、駐車場にたくさんの警備員さんがいて、駐車位置を指示。
もうちょっと遅ければ入場規制にひっかかるところでした。
なんとか、昼飯にありつけました。
14時をまわっているのに、ドンドンと食事目的に来られてます。
食事処の少ない、串本あるある、ですね。
DSに戻ってログ付けをして、器材を片付けて帰途へ。
帰りは見事GWの交通事情そのまま。
南部ICからビターっと長蛇の列を避けて国道で迂回してようやく紀ノ川SAへ。
憩いのソッフンを食べようかと思ったら、20人以上の行列に諦め(~_~)。
最後の最後に疲れがどっと出る思いでした。
次は、水温も温かくなり、ウェットで行けるころに行きましょう。
見た生物:シマウミスズメ、ナガサキスズメダイ、イシダイ、コロダイ、カゴカキダイ群、クマノミ、ルリスズメ、キタマクラ、ダテハゼ、ハナハゼ、キビナゴ、ゴンズイ、マアジ群、ニシキテッポウエビ、アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、サラサエビ、オトヒメエビ、アオウミウシ、ヒロウミウシ、クロゾメミノウミウシ、ムラサキウミコチョウ
Copyright©2018divers-hi.com all rights reserved.