昨年恒例の島根が連絡不徹底が原因で急きょ開催が決まった、出雲ツアー。
しかし当日、台風の影響で強硬派と慎重派で開催日が二手に分かれたため、2回開催いたしました。
水中遺跡と魚影、陸上の観光スポット満載なことから、参加者から「来年も是非行ってみたい」の声をいただき定期開催することにしました。
特に9月に行った際、日本海らしからぬ透明度だったので、」
オカモトさんにお聞きしたところ、
「ベストシーズンは7月中旬からお盆ぐらい
それならば、その間で企画せねば。
7月の下旬に冠島を組んでいる都合上、その前か後かとなり、今年は私の仕事の関係で前は企画できず、8/3-4で開催することに。
今回はきょうこさんを米子でピックアップということで、往きの途中まで私一人のロングドライブが決定。
前日、仕事を終えて寝たのが、21時半、
翌朝AM1:30に起床です──なんとか睡眠時間4時間確保。
ナビの目的地を米子にセットして出発です。
到着予定時刻がピックアップ予定時間にほぼ一致。
高速を一人旅です。
三田のあたりまでは、けっこう車が通っていたのですが、越えるとすっかりいなくなりました。
米子道に入る頃には、あたりも白んできて山間のため霧が立ち込めているのが確認できます。
大山を通過するころには大山の右手にちょうど朝陽が昇りだしていました。
国道9号線から米子の市街へ入り、きょうこさんの待つホテルへ。
ちょうど2分前にホテル前に到着。
するとそれに気づいてきょうこさんも出てきてくれてました。
ここからは、車中2人旅です。
途上、出雲大社の参詣の仕方や日御碕神社についてなどレクチャーしながら出雲に到着。
予定よりも早めに着いたので、さきにコンビニで朝食の買い出しをして、旧大社駅へ。
駅構内は午前9時以降の営業のため、ひとまず駅舎まわりと線路を散策。
朝の誰もいない駅や線路はなんとなく清々しいものです。
そのあと、稲佐の浜へ。
このあとの出雲大社お参り前にこちらでお参りをしてから砂浜で砂を採取。
このあと、道路から日御碕神社を見渡せるところで停車してからDSへ。
余裕をもった行程だったので、1時間ほど早めに到着。
オカモトさんから「早すぎる」と冗談言われる始末です。
器材、荷物をを下ろして車は港へ。
DSのテラスで朝食です。
まだ陽が高くないので過ごしやすい。
で、なんと今日は私たちだけの貸し切り、だそうでのんびりできるとのこと。
そしてブリーフィング。
オカモトさん「今日は明日潜らないところに行きましょう。
ココはコブダイ、ヒゲダイ、クエなどが見られるポイントで流れが次第ですが、行けるところまで。」
ウェットに着替えて港へ。
タンクをセットしてボートに乗り込みそのまま器材を背負って待機です。
1本目「サダコSP」
港を出港して真っすぐんところにある島の手前でアンカリング。
流れに用心してボートの舳先からエントリー。
それほど流れていないようです。
水中で集合して移動開始。
目の前には小アジの群れがヒラヒラととおっていく中、水深を下げていくと、トビエイ。
少し離れていたので、その方角のほうを見てみるとデカい魚がそばにいる。
ヒゲダイです。
縄張り意識の強い魚だそうで、じーっと私たちのほうにがんを飛ばしています。
もう触れるんじゃないかというぐらいまで近づけました。
そのあと、チラチラとトビエイが見かけられました。
なかには、砂地に着底して休んでるのも2尾ほど見られました──オカモトさん曰く、妊娠していてお腹が重たくて休んでいるそうです。
コブダイも大きくはないものの出てきてくれて、まあまあ近づけました。
根から少し離れた岩礁には、イシダイの群れ。
数尾程度なら見かけますが、こんだけの群れはなかなか。
白っぽいクエ(アルビノ?)や人懐っこいクエなどに、もちろんイサキ、アジ、カマス、ネンブツダイ、アイゴなどの群れもいてココは魚のパラダイス、と思うほどのバラエティたっぷりでした。
じゅうぶん楽しませていただきました。
ドリフトなのでオカモトさんが水深8m付近からシグナルフロートをあげて、集まって安全停止です。
流れもほとんどないのでじーっとしてられます。
安全停止を終えて、浮上の合図で水面へ。
すぐ近くにボートがスタンバってくれていたので、エキジット。
エキジット後、アシスタントの人が「今日は年一ぐらいに良さですよ。」
日頃のおこないやなぁ~。
港に戻ってタンクを交換して休憩です。
DSに戻ってシャワーを浴びて塩気を落として、渇いた喉にお茶。
ダイビング後の喉の渇きにこの暑さで続けて2杯いただきました。
ウェットを着たままだと、暑すぎてシャワーを浴びてクールダウン。
水面休息が40分ほどになったので、次のダイビングのブリーフィングです。
次のポイントは昨年に何回か入ったポイントなのでイメージがわきます。
オカモトさん「さっきよりも流れが出てきているので、向かいのときは岩や海底を掴んで耐えて、一瞬、流れが止まった瞬間に一気に泳いでください。」
トイレを済ませて、ウェットを着て港へ。
タンクを背負って、準備万端です。
2本目「ボングイ」
ポイントに向かってるときに日御碕灯台に登っている人がいたので手を振ってみると、それに気づいて手を振り返してくれる殊勝な人がいました。
オカモトさんが先頭でエントリーした瞬間、ザーッと船尾近く流されました。
それを見て、アシスタントが「ボートのロープを必ず掴んだままエントリーしてください。」
その忠告どおりきょうこさんがエントリーしたとたん、身体が真っすぐピーンと伸びて姿勢よいダイバー状態。
ロープを手繰り寄せてその前にあるブイのロープに持ち替えて潜降です。
根の陰になるところまで行くとそのままスーッと下りて流れのないところで待機。
全員揃ったところで移動開始。
流れに対して、陰になるようなところを選びながら、移動。
時たま、強い流れを感じながら。
根を下りきって、水底付近に来ると流れもなくなっていました。
そこへ、ときよりヒラマサの群れが往ったり来たり。
イサキの群れが滝のように上から下へ。
トルネードと違ってこれも圧巻でした。
根越しに移動していると、チラッと見えたので一人だけでそちらへ。
エチゼンクラゲが彗星のごとくまわりにカワハギやウマヅラハギを引き連れて移動していました。
日本海で久々に見れました。
長居をすると迷惑になるのですぐに戻って、待っていてくださったアシスタントに会釈。
そのあと、遺跡の階段に行きましたが、少し流れていることもありオカモトさんのパフォーマンスはなしで。
安全停止のため、ブイロープの辺りへ。
ここまで来ると激流。
なにかに掴まっていないと流されます。
イサキたちも自分で泳ぎ切れず流されているぐらい。
安全停止を終えて、きょうこさんとともにロープを伝い浮上──ほぼほぼ流されてボートのラダーにしがみつきフィンを脱がせてエキジットしてもらい、私もそのあとに続きました。
いやーーーっ、よく流されましたぁ。
港に戻って器材をバラシて軽トラックに積み込み、さきにDSへ。
シャワーを浴びてる合間に器材を積んだ軽トラックも帰ってきたので、器材の塩抜きして水切り。
そのあとウェットも脱いでシャンプー、ボディシャンプーで塩を軽く落としてから、着替え。
腹が減っては戦は出来ぬ、でDS特製カレーをいただきました。
DSのスタッフに「明日もよろしくお願いします。」とあいさつをして車へ。
それから、今日のメインイベント、出雲大社詣でです。
前回がすごい混みようだったので、駐車場所についていくつかのパターンを考えておりましたが、案外にも空いておりました。
駐車場に車を停めて出雲大社へ。
TV番組で見たり、ググった本来の「出雲大社の参り方」で。
参道に入ると、大きな木々で日陰になっていて外の灼熱地獄から隔離されたよう。
まずは厄除けをするために昨年は素通りしていた、祓社からスタート。
ここで穢れを清めないと意味がないそうです。
手水舎で身を清めて拝殿、正殿のあと反時計回りに素鵞社で今朝採取した砂と箱に積まれた砂を交換。
裏の岩山を触って、最後に西側で最後のお参り。
これで無事お参りも達成して土産物店を散策して、旧大社駅へ。
このときにスマホに接続できる360°カメラを設置して写真を撮ろうとしたところ、三脚の設置の仕方が悪くて落下。
Σ(゚д゚lll)ガーン。
カメラが真っ二つに割れてその後、起動せず、ち――ーん。
おなくなりです。
そのあと、コンビニに寄って、ビール、つまみの買い出し──今日の宿泊先の周りにはコンビニや商店がないため、ココで買っておかないとアルコールの手配ができないため。
無いよりはあった方が良い、ってことでビール5缶とつまみも買いました。
このあと、民宿へ。
女将さんに聞いたところ、日の入りは19時ごろということで夕飯はそれからにしてもらい、先にお風呂へ。
私はその前に「もう運転はしませんので。」と断りを入れてからビールで息抜き。
一杯空けてからお風呂に入ってスッキリ。
撮った写真をスマホに取り込んで、facebookページにアップ、、、、、。
電波状況がアンテナ1本のみなのでそろぅりそろぅり、数分かけてなんとかできました。
少し翳ってきて涼しくなってきたので、散歩がてら灯台のほうへ。
すると軒に連なる商店が電気は消えてるものの、戸が開いていて目の前にビールの入った冷蔵庫を発見。
散歩用にビールを買おうとお店に入って声をかけようとした後ろから、「何かご入用ですか?」
!、すぐそばに居らしたのですが、暗くて見えなかった。
「このあと車運転されませんよね?」
私「はい、そこで泊まってますので。」
350ml缶しかなかったので、2缶買い増し。
灯台に向かいながら、1杯目をいただき。
灯台はもう観覧時間が過ぎていたので、門が閉まっていました。
海岸に出て足元に気をつけながら散歩。
だいぶと陽が傾いてきたので、きょうこさんに電話をして出てきてもらいました。
しばし、夕陽を鑑賞。
ところがです、一番肝心な水平線付近に雲(霞)があり、せっかくの日の入りが見れませんでした。
致し方なく、民宿に戻ろうとしたところ、灯台がライトアップしてるよう。
裏にまわってみると、白、青、黄、赤、緑色で建物を半分ずつ照らしてキレイ。
特に、赤と緑の組み合わせが一番良かったです。
それを堪能した後、民宿へ。
民宿に戻ると女将さんが「夕飯で来ていますよ。」ということでそのまま夕食の用意されている座敷に。
ご飯もよそってもらいましたが、男性用、女性用で分量が区別されていました。
ビールも頼んで、本日のダイビングが無事終了したことと明日も無事ダイビングできることを祈って、カンパーイ。
ダイビング後のご飯って、なんでこんなにも美味しいんでしょう。
普段は夕飯時にご飯は食べないのですが、全部平らげました。
夕食後、部屋に戻って飲み直す予定でしたが、そのままバッタンキュー(-_-)zzz。
2日目の朝はお隣の部屋のお子ちゃまたちの騒ぎ声でAM5時半から目が覚めました。
でも、9時間は寝れましたのでスッキリ。
朝食を食べて、部屋の片づけをして民宿をあとに。
といっても、宿とDSは間近。
今日は集合時間どおりにDSに着きました。
今日は岡山のショップと同船なので、まだ到着されていないのでそれに合わせて準備です。
勝手知ったる何やらで、テラスでのんびり。
昨日よりも日差しが強く暑いです。
ショップの方々も到着されてバタバタ。
先に港へ下りて器材のセッティング。
ポイントは昨日入った「ボングイ」だそうで、ガイド曰く「ショップの方々は講習でフロートを上げるらしく、先にエキジットしておいてください。」
1本目「ボングイ」
私たち2人だけなので先にエントリー。
昨日と違って流れはなく、ラクに入れました。
全員が揃ったところで移動開始。
目の前にはアジやスズメダイの群れが広がり、根をゆっくりと下っていきます。
海底遺跡のポイントだけあって、ガイドがスレートに「半月の形です」と書いて示してくれましたが、イマイチわかりませんでした。
すると、イサキが滝のように上から下へ流れるがごとくイサキフォールです。
そこへ、遠くからヒラマサの群れが寄ってきましたが、ダイバーの数が多いためかすぐに離れて行ってしまいました。
そのあとは根の周りをゆっくり移動しながら、散策。
底のほうにいたからか、エアもだいぶなくなっていたので、早々にエキジット。
港に戻って器材をいったん下ろしてタンク交換。
残圧チェックしたら、バルブを締めて器材をかためて置いておきます。
DSに戻って、シャワーを浴びてました──暑いのでお湯ではなく、水で。
窒素抜きのため、ウッドデッキで休憩です。
それから、ガイドより次のポイントのブリーフィング。
経島のポイントで、ケーブがあり光が差し込めば絶好のフォトジェニックなところらしいです。
ポイント的には浅いのでロングダイブになって身体が冷えるらしい。
ボートがそろそろ戻ってきそうなのでウェットを着て港へ。
ボートに乗り込んで器材を担いで用意。
2本目「経島」
港のすぐそばなのですぐに到着。
経島の横にある黒島の脇からエントリー。
少し高台になっている岩場から下をみると大きな横穴がぼんやり開いています。
岩場を下りるようにして、横穴へ。
高さ5m、長さ20mほどのケーブです。
それほど魚はいてないですが、透明度があまり良くなくてしばしライトでウミウシ探し。
天井には空気のたまってゆらゆらとしています。
そのあと、来た道を帰って、外へ。
繁茂するホンダワラを縫うようにして移動すると、光が燦燦と差し込む浅瀬に。
そこから、ダイバー一人が通り抜けできるほどのアーチを越えると5m四方の部屋のようなところに。
水の入れ替えがないからか、ココだけは冷やッとしました。
それを抜けると今度は参道へ。
壁には幾重にも光のカーテンが差し込んでいました。
そしてメインである経島のケーブ。
さすがに島を抜ける洞窟だけに長くて真っ暗。
ほのかに光るガイドのライトを頼りに進むしかないです。
やっと抜けたところで急に水が温かくなっていました。
開けたところに出ると、ボートを係留するためのロープが垂れ下がっていたりして、港に入ったことがわかります。
すると、目の前にエチゼンクラゲ。
こんな浅瀬にも来るんですね。
もうその頃には、水深1m弱。
安全停止する必要もないのでそのまま港に係留してあるボートのラダーを使ってエキジット。
おつかれさまでした。
ボート越しに突堤にわたって、器材を下ろして片付け。
DSに戻って器材を真水で洗って水気切り。
そのあと、シャワーで自身の塩も洗い流して着替え。
昼食のカレーライスを食べて、軽くログ付けをして観光へ。
日御碕神社にいったあと、灯台に行く前にあまりの暑さに売店によってかき氷、ラムネをいただきました。
灯台には行きましたが、昨日灯台を堪能してるので資料室にだけ寄ってからDSへ。
今日あれだけいたお客さんはスッカリ帰ったあと。
乾かしていた器材を片付けてスタッフのみなさんに挨拶をして帰宅の途に。
途中、事故渋滞にはまりましたが、それ以外はスイスイと帰れました。
見た生物:トビエイ、クエ、ヒゲダイ、テングダイ、ヒラマサ、キジハタ、イサキ、アジ、キュウセン、イシダイ、カサゴ、ネンブツダイ、カマス、サヨリ、キンチャクダイ、カワハギ、ウマヅラハギ、アナハゼ、カゴカキダイ、タカノハダイ、チョウチョウウオ、ソウシハギ、ソライロウミウシ、エチゼンクラゲ
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