今年初の串本──5-6月と忙しいのと沖縄ツアーでバタバタだったというのもあって、ツアーを組めませんでした。
今年はエルニーニョ現象が終焉したというのに、異常気象で関西も梅雨入りしたのがつい最近。
おかげさまで、天気予報はもちろん雨。
天気は期待していないが、透明度はなんとかマシかと高を括ってました。
実際、先週までは良い潮が入ってきていたようで、水温も23℃オーバーでじゅうぶんウェットでもいけるかと思っておりました。
ところがどっこい、自然の力は凄まじかった。
前日の確認電話で、ボートはなんとか出せそうです、ということで決行連絡。
今回はウェット人もいるからと、わざわざドライスーツを車から下ろしました。
朝も早いので早めに就寝。
出かけると和歌山に近づくにつれてシトシト。
車のエアコンももしかしたら、暖房に変わるんじゃないかというぐらいの冷え込みです。
阪和道の紀ノ川SA手前では、靄で道路がかすむほど。
定刻通りにDSに到着。
さきに器材をセットして、休憩してるときに洋さんから「今日七夕のポイントに行かれますか?」
せっかくなので、「お願いします。」
すると、板切れを持ってこられて、洋さん「願い事書いておいてください。普通の短冊なら穴空いてるのが上ですが、水中だと浮くので上下逆に書いてください。」
各自それぞれの思いを込めて願い事を書くことに。
ところが、油性ペンのインクが出過ぎて滲む滲む。
小さい字で書けないことから、大きい字で短く書きました。
私は、「順風満帆に」──海の七夕ということで私自身ならびにサークル自体が順調にいけますようにとの願いを込めて。
洋さんから「七夕は2本目でも良いですか?」
私「はい、構いませんよ。」
洋さん「毎日新聞の取材が入ってるんですが、いっしょに潜ってもらっても良いですか?
うちの親父もいっしょに入るので、黄色ジョーも見て下さい。」
そういうこと言われたら断れません。
1本目「備前」
長雨で透明度が期待薄なため、あまり動き回らないでよいポイントをチョイス。
大荒れの沖を避けて大型船が湾内に投錨している間を抜けてポイントへ。
準備できた人からエントリー。
入った瞬間、濁ってるぅ。
泡を目指して潜降、やっとブイロープが確認できたのはもう水底近くでした。
ちょうどそこにアザハタの根になっているのですが、アザハタのペアは居るのですが、キンメモドキがいてなくてちょっと雰囲気が違う。
アザハタもすぐに岩場に隠れてしまいました。
そのあと移動開始、するとテングダイのペア。
それだけでも水温が低いのが分かってしまうような。
根を周っていると、15cm大のヒョウモンウミウシ。
デカすぎて愛嬌もないなぁ。
根の上のほうにはキンギョハナダイが群れをなしているのですが、この透明度では....。
水路を抜けるとオジサンの群れ。
もともとココでは見かける光景ですが、これだけ集まると異様です。
久しぶりのダイビングということで根の周りを2周して安全停止をしてからエキジット。
水中とは打って変わって水面は風波でバシャバシャ、上がるのも一苦労でした。
港に戻ってタンクを外してからDSに戻って小休止。
温かいシャワーを浴びて暖をとります──いったん浴びるとシャワーから離れられない。
勇気をふり絞ってすぐにウェットを着込んで保温。
毎日新聞の記者さんも到着されたので、紹介されてそのあと写真を撮られるうえでのレクチャー。
自然にしてもらいたいのでカメラ目線はしない、短冊を付けたとしても確認しているところを長めに、などなど注文多め。
水面休息が1時間を超えたところで準備開始。
短冊を忘れないようにメッシュポーチにまとめて入れて持っていきます。
港に到着して、器材のそばに置かれたタンクでセッティング。
忘れ物がないか確認して出港です。
2本目「住崎」
雨の降りしきる中、ポイントに到着。
水面がバシャバシャしてるのでなるべくブイの近くのほうが良いということでボートの前のほうからエントリー。
下で集合してから、先に笹のあるところへ。
この透明度で私だけでそこへ行くには至難の業、さすがガイド。
後方もちゃんと付いてきているか確認しながら、ゆっくり進んでいきます。
そして目的の場所に到着。
メッシュポーチの紐を解いて短冊を取出して各自に手渡し。
レクチャーどおり先に取り付けられた短冊のなるべく近くに陣取って取付。
私たちの向かい側に記者さんが来られてカメラを構えているので、短冊に書いた文言が見えるようにして目線は短冊に、と。
それから、記者さんの手ぶりで支持される通りのポーズで。
私も皆の短冊をつけてる姿を撮りたかったですが、今回は被写体に徹しました。
記者さんからOKがもらえたので、移動開始。
他のグループとも交錯しながら、エントリー近くへ。
すると、ウミテング。
動きが緩慢なおかげで良い被写体です。
そのあと、黄色のジョー。
後ろには後続のグループもいてたので、短めで退散。
あとで教えてもらったのですが、そのときに私の足元に大きなウツボがおったそうで、教えたけど怪訝そうな顔してた、と言われました。
これこそ知らぬが仏、です。
このあと、安全停止。
ところが、水面近くはすごく流れていて、ロープを持たずにいた私とやっしーさんは気が付けばブイロープは見えなくなっていました。
ところが、流れ着いたところがちょうど私たちのボート下。
うまくエキジット出来ました。
安全にロープを持っていたmisakoさんは、ガイドに連れられて無事エキジット。
DSに戻って器材を洗っているまに晴れ間が。
もう少し早めに晴れてくれれば、と思いつつ、器材を干して水切り。
シャワーを浴びて塩を落として着替え。
休憩室は講習の学生たちでもわってますが、昼食をいただきました。
そのあと、ログつけを終わったころ合いで、記者さんが来られて、やっしーさんにインタビュー。
「明日の毎日新聞の和歌山版に載りますから。」(
毎日新聞WEB版の記事はこちら)
これでやっしーさんも有名人ですね。
学生さんたちが動き出す前に器材を片付けて帰途へ。
お昼も遅めだったので、すさみの道の駅は寄らずに、紀ノ川SAまで。
いつもごとくソッフンを食べて帰りました。
ほかに見た生物:アザハタ、テングダイ、ウミテング、ジョーフィッシュ、レンテンヤッコ、ウツボ、コウライトラギス、ハコフグ、ウミスズメ、ルリスズメ、キンギョハナダイ、キハッソク、ネンブツダイ、イサキ、キンセンイシモチ、ニジギンポ、イシダイ、イシガキダイ、チョウチョウウオ、ナガサキスズメダイ、ミギマキ、
タカノハダイ、アオブダイ、イラ、ブダイ、クマノミ、オジサン、ウミスズメ、コロダイ、ガラスハゼ、オトヒメエビ、オルトマンワラエビ、ヒョウモンウミウシ、アオウミウシ
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