ナイトダイビング前に
須江ダイビングセンターではミッドナイトダイビングを開催しております。
今シーズン、その中で土曜日にミッドナイトダイビング可能日になる日を探すと、1/26.
昨年は日帰りのツアーを組みましたが、昼間ダイビングのあとのナイトダイビングをする一日通しで組んだため、ナイトダイビングを1本しかできませんでした。
せっかく最終エキジットが深夜1:00なのに、通常のナイトダイビングだけってモッタイない。
なので、2案考えて企画。
1案:通常通り、昼間ダイビングをしてナイトダイビング2本をして帰る強行軍ツアー
2案:ナイトダイビングをして現地宿泊、翌日ダイビングをする2日間ツアー

早速、ヒロさんが2案希望で参加表明いただきました。
なので、2案の採用決定。
あとは、現地宿泊先の選定です。
ナイトダイビング後に深夜に宿に入ること前提で選んで予約。
あとは、当日を待つのみ。

通行止
当日、ナイトダイビングからのスタートなんで、15:00出発なので朝のうちはのんびりできるわ、と思っていましたが、知り合いの方のfacebookの投稿を見てビックリ。
阪和道が通行止!
エッ、まさか。
急いで、ネクスコ西日本のサイトを見てみると雪で[泉南IC-和歌山IC 通行止]。
ガ--------ン((+_+))。
TV番組の気象情報でも「今シーズン最大の寒波到来で明日の昼まで積雪が予想されます。」
チョット待ってよ。
てことは、高速道路の通行止が解除される見込みがないってこと?
ヤバイ、のん気に出発してたら現地到着が何時になるやらわからん。
最悪、下道の通行となると渋滞を見越して早めに出発せねば。
参加のヒロさん、あっこさんに状況を説明、何時に早められるか?を連絡。
すぐにご返事いただけてお二人とも「いつでも大丈夫」
ありがとうございます<(_ _)>
予定よりも2時間早めて出発することにしました。
ゆっくり用意すれば良いと思っていたので、何の用意もしていなかったもので、それから慌ただしいそのもの。
ドライスーツや着替えなど車に積み込み。
なんとか早めの昼食をとって、出発です。
ヒロさんをピックアップしてあっこさんを迎えに行くまでが大変。
降雪の中
幹線道路は年度末で道路工事しまくり。
遅々として進まない、余裕をみて設定した予定時間よりも10分遅れでようやくピックアップ。
すると、ネクスコ西日本から「泉南IC-和歌山IC通行止解除」メールが。
よかったぁ~。
しかし、解除されたものの明日の昼まで寒波が続くって言ってたから、いつ何時通行止になるやらわからないのでぬか喜びはできません。
このあとも下道は道路工事がありましたが、高速に乗ると渋滞もなくスイスイ。
泉南IC通過も問題なし。
トイレ休憩に紀ノ川SAに立ち寄ると、道路脇には雪が積もっていました。
なるほど、通行止になるわけだぁ。
そのあと、下津ICまでは順調でしたが、下津トンネルを抜けると白銀の世界だった──それは、言い過ぎですが降雪です。
舞い散る雪に山々は白化粧。
またこの調子だとこの辺も通行止になるんじゃないか?
早く高速を過ぎないと。
みなべICを越えると雪も止み、青空がのぞきだしていました。
右手に夕陽を浴びて運転するのも初めてです。
途中コンビニによってダイビング前に食べる軽食を買ってDSに到着。

降雪の中
薄暮のうちに器材を降ろして、内浦ビーチに持っていけるように器材を纏めて準備して軽トラックに積み込み。
第2休憩室の一番奥によういされた席へ。
昨年と打って変わって、ミッドナイト目当てのショップさんばかり──席は埋まってます。
まずは腹が減っては戦は出来ぬ、で腹ごしらえ。
それから、ドライ初挑戦のあっこさんに簡単なレクチャー。
では、そろそろ行きますか、と着替えを済ませて、ドライスーツを着用。
車で送ってもらって、港へ。
先に到着している器材──エントリー口近くに置いてくださいました。──でセッティング。
マスクの曇り止めを塗布して、器材を装着。
ドライホースの接続は忘れない様に。
と、私のドライホースのカップラーの調子が悪くて何度やっても力尽くでも入らない。
仕方なく、BCホースを転用してドライに接続──BCのインフレーターは使いません。
エントリーするために階段までくると、水中のそこらじゅうに明かりが見えます。
ダイバーの数が想像できますね。

ハチ
1本目。
ほんのりと光が映っている水面に向かってジャイアント。
順にエントリーをして水面で集合。
潜降のサイン、OK、位置の確認、時間のチェック、ブッシューッ。
海底には他のグループもそばにいて邪魔にならないように移動。
ガイドロープにはアオヤガラが、ロープに対して平行に位置しています。
他のグループの邪魔にならないように明かりのないところを選んで移動です。
沖のほうへ行くと、ハチがお腹を砂地に埋まって胸鰭で支えるように休んでいます。
アイゴもロープに身体を寄せて休憩中。
ダイナンウミヘビやマアナゴがそこら中で頭を突き出していてナイトダイビングらしさを演出。
ふだん、近づくとピュッと逃げるヒメジもライトを照らしても微動だにしないほど。
40分ほどの魚の生態観察をしてエキジット。

凍結したドライ
DSに戻って温かい(ドライスーツ越しなので熱め)シャワーを浴びて塩を落としました。
ドライスーツを脱いでウッドデッキに干しておいて水面休息時間1時間をめどに休憩です。
手が悴んでるからか、熱いお茶の入ったコップがやたら熱く感じます。
冷えた身体にはチョコを頬張って糖分補給。
ダイビング後に温泉に行こうと思っていた、串本ロイヤルホテルの外湯の営業時間が23時だったのが、早まっていて行けない。近くの大江戸温泉グループも最終受付時間が22時とビミョー。
温泉目指して、21時エントリーすれば、ギリギリ行けるかも?と次のダイビングの用意を開始。
干していたドライスーツを明かりに照らすと手首の辺りがキラキラ。
エッ、もしかして破けてる?とよーく見ると、水分が凍結してました。
寒っ。
ドライを着てしばらくすると体温で温められて氷も融けていました。
車に乗り込み、港へ。
器材を背負っていきましょうか、という時になってヒロさんが「ダイコン忘れました。」
この状態から取りに帰るわけにもいかず、私「無し、で行きましょう。」

アオリイカの子供
2本目。
エントリーして、水面越しに見上げると瞬く無数の星空。
オリオン座がくっきりと見えるどころかそのまわりにもいくつもの星が輝いています。
普段の生活では見られない光景です。
水面で星空を愛でるのも乙なものですなぁ。
余韻に浸っているうちに時間は21:45。
私「スミマセン、温泉行きは飽きらめてください。」
「では、潜降しましょう。」
潜降すると、水中にうようよと飛び交うプランクトンがいっぱい──夜が更けていってる証拠。
さきほどと違って、他のライトもなく自由に動けそうです。
パッと光を向けるとクラゲか何の幼生だかわからない生物がチラホラ。
小さなコウイカやアオリイカ、タコなども眠たいのか、大人しめです。
ヒロさんが見つけてくれた、砂地に10㎝ほどの可愛らしいヒラメ。
岩場にはブダイ、アイゴとクサフグが仲良く向き合ってお休み中。  
夜の帳がおりた水中世界は微笑ましくて良いなぁ。
のんびり楽しんでエキジット。

降雪の中
上がると、一気に冷気に包まれて、手が悴んでタンクのバルブを締めるのも一苦労。
器材をバラシてる間に送迎の車が来てくれました。
器材とともにDSへ。
明日も使うので器材ひと塊のまんま水槽に漬けてジャバジャバ。
ウッドデッキの空いている場所に私たちの器材をかためて置いて温水シャワーへ。
生き返るぅ。
ドライで中は濡れていないものの、濡れたドライ越しの冷気で冷えます。
シャワーで温まって、ドライを脱いでドライは霜が降りると大変なのでおトイレ近くのスーツ干し竿へ。
スタッフのご好意で置いていっても良い荷物を明日の席へ移動させて着替えをもって車で民宿へ。
途中、コンビニによって寝る前の気付け薬(アルコール)とつまみを買いました。
民宿に入り、部屋の暖房をつけてもすぐに暖まらないので設置温度を30℃に。
そして、カンパーイ!
ダイビング後のビールは堪りませんなぁ。
喉もカラカラであっという間に3缶、ごちそうさまでした。
明日もあるので、その日のうちに就寝。

あっこさん
暖房も切れて身に染みる寒さの中、起床。
出発時間間際にになっても、ヒロさんが起きないので起こすとシンドそう。
ヒロさん「やっぱり今日はリタイヤします」
昨日も体調不良の中、潜って2本目は耳抜きが辛かったそうです。
今日はあっこさんと二人だけで潜ることに──無理して潜っても楽しくないですからね。
コンビニで朝飯を調達してDSへ。
昨日、使った器材をそのまま軽トラックに積んで、先に朝食タイム。
朝から続々と車が来ているので早めにエントリーした方が良いということで、すぐにドライを着ていくことに。
スタッフが昨晩の冷え込みで凍結したウッドデッキに温水をかけながらデッキブラシでゴシゴシと作業されていました。
まだまだ冷え込んでる中、ドライを着込んで港へ。
器材をセッティングして装着して準備完了。

カスザメ
1本目。
上から水面を見るとよく透けていますが、エントリーしてみるとアレ?な状態。
とりあえず潜降し、下で集合して出発です。
普段行けない右手のほうへ。
すると、大物発見。
カスザメが水底で休憩中。
急いで動画撮影しようとアクションカメラをオン。
しかーっし、Wi-Fiがどうたらこうたらで撮影モードにならず((+_+))。
あっちゃこっちゃ、ボタン触っているうちに泳いで、い~って行ってしまったぁ。
そんなもんなんだなぁ。
アジ壁を堪能するあっこさん
そのあと、ブロックのほうへ行きましたが、これといって収穫無し。
砂煙を抜けて行くと、木の枝の隠れ家にオオモンハタ。
覗くとあっちへ、反対側に行くとまたあっちとコケティッシュ。
昨晩からのインターバルも考えて早めに浅場へ。
すると、前回に増してのアジ壁。
あまりの大量さにあっこさんもあんぐり、じーっと眺めておられました。
アジの群れを撮ろうとシャッターを押すと、ムン??
シャッターが下りずに5秒程度してから、カシャ。
タイマー撮影みたいになって、全部ピンボケ── なんかの設定がおかしくなってる。
水中で下を向いて設定を変更しようと小さい液晶画面見てたら、気分悪くなってきてオエっ。
写真は諦めて、アジと戯れて過ごしました。
安全停止をおこなってそしてエキジット。

アジ壁
器材を降ろして、タンクの交換して残圧チェック。
器材をまとめて置いといて、送迎の車でDSへ。
シャワーを浴びてドライスーツを脱いで一服。
暖房のきいた休憩室は暖かい。
昨晩食べ残していたポテチを食べてカロリー摂取。
インターバルが1時間になったので2本目の用意。
1本目と違い、陽が高くなって悴むことはなくなりましたが、表面が濡れているドライを着ると冷えるので日向ぼっこ。
倉田さん「早いなぁ、もう行くの?」
私「ハイ、このあとが控えているので。」
順番を待って港へ。
下りると、団体さんがいっぱい。
移動の手間を考えるとエントリー口に陣取っといて正解。
器材を背負って準備完了、ちょうど団体さんの行列もエントリー完了されたトコ。

マトウダイ
ツアーラストダイブです。
さぁエントリーしようという矢先、やたら視界が良好なのでうむっ、マスクするの忘れた。
フィンを外して忘れたマスクを取りに行く羽目に。
後ろが閊えていなくてよかったぁ。
エントリーして息を整えて潜降。
そこらじゅうにダイバーが見えてます。
すると、今シーズン初、マトウダイに遭遇。
やっと出会えた。
DSのログで居てるのはわかっていたのですが、やっとです。
そのあと、沖に出ましたが、ホンマ、ダイバーばかりでゆっくり魚を探せない。
のでアジ壁へ。
反復潜水の最後ということもあり水深も浅めに。
癒されますねぇ。
エントリー口まで戻ると再びマトウダイ。
では安全停止してあがりますか。
と、じゅうぶん安全停止したものの、エキジットするのも渋滞。
やっと順番がまわってきてエキジット。

カツオ茶漬けいただいてます。
DSへ戻って器材を水槽で塩抜きして水気切りをしてドライスーツも温水シャワーを浴びて塩落とし。
ドライスーツを脱いで、着替えを持って車に乗ってサンゴの湯へ。
冷えた身体には温泉は堪りませんなぁ。
温まったあとは、このツアーのメインかもしれません、カツオ茶漬け。
この美味にはご飯もススミます。
お腹いっぱいになったところでDSに戻って軽くログ付け。
器材を片付けて帰阪。
帰りは雪の心配もなくスイスイ。
たっぷり食べて窒素もいっぱい溜め込んだ、あっこさんはあっという間に夢の中。
紀ノ川SAでソッフンも食べて満足。
出だしはどうなるものか、と思いましたが終わり良ければすべて良し、ということでお疲れさまでした。
ほかに見た生物:カマス、ムツ、ネンブツダイ、カサゴ、カワハギ、チョウチョウウオ、ハリセンボン、ゴンズイ、コロダイ、ハタタテダイ、レンテンヤッコ、カゴカキダイ、サツマカサゴ、イソカサゴ、オジサン、ヨメヒメジ、オキゴンベ、アオリイカ、アカホシカクレエビ、イソギンチャクモエビ、オドリカクレエビ、オトヒメエビ、サメハダヤドカリ、アオウミウシ、コノハミドリガイ、ミヤコウミウシ

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