このあいだの「海底のスペイン金貨」に続きスペイン・ガレオン船にまつわるものです。
キップ・ワグナーの口述自伝でしたが、今回のは完全なるフィクション、しかも500ページ超の大作です。
父親を海難事故で亡くした主人公が400年前に興田正五郎という航海士がスペイン大航海時代にガリオン船で亡くなっていたことを大伯父より聞いていてそのルーツを探るために水中考古学の道に進むが単に学術に身を置くのではなく、自由に活動できるフリーランスを選ぶ。
そこで食い扶持に与るためにスクーバインストラクターとして豪華客船で仕事をしているときに太平洋上に沈没したアンヘル・デ・アレグリア号に洗礼名ミカエルという日本人が乗っていた事実を知り、恩師とともに調査に乗り出す。
こういう男の浪漫的な読み物はハマりますね。
一気に読み終えて、一期一会や男気などあり得ないことばかりですが、あっという間に読み切りました。