ダイビングは自己責任
ダイバーの方ならみなさんご存知のとおり、ダイビングは自己責任を明確にしたスポーツです。
── スカイダイビング、ラフティング、バンジージャンプ等、危険が想定されるスポーツをするためには免責同意書を提出させられます。 ──
水中世界という人間が通常生活では体験できない世界をスクーバという道具を使って体験するわけですから、健康面での本人の申告(病歴書、医師の診断書)、そういった世界を体験するに当たっての自己責任の明確化を謳った免責同意書を提出しなければなりません。
そこで初めてスクーバダイビングというものが特殊なスポーツなんだと自覚されたことと思います。
Cカード取得の勉強をして知識を得、スキルを学んでいくにつれ、水中世界に畏敬の念を抱く人も多いはず。
しかしながら、講習で学んだ自己責任の部分については蔑ろにされ、ただただツアー会社やショップに全て任せっきりにしているのが現状ではないでしょうか?
このあいだグアムのショップの方が「
日本人はダイビング保険に対する意識がないか皆無に等しい」とおっしゃってました。
日本ならばダイビング中にケガをしたとか減圧症になったとしても、たいがい健康保険を使えばたった3割負担で済みます。
仮に日本で行方不明なったら、海上保安庁や警察の捜索は税金で賄われます。しかしながら、海外ではそういうわけにはいきません。
海外には日本のような健康保険制度がありませんから、全額負担となります。
特に海外のダイビングで行方不明になったとか潜水病に罹患した場合、ヘリをチャーターしたりした費用は全て本人負担となります。
米国ではもともと民間医療保険制度に入っているので、ダイバーならばそういった状況に備えてダイバー保険に入るのが普通のことなんだそうです。
※たとえ日本で健康保険が適用されたとしても緊急の場合、高額の治療費が請求されるようです。
ツアーに含まれる保険について
よくショップのツアーや講習の含まれるものの中に「保険」というものがあります。「ショップのツアー料金に保険があるから大丈夫!」と高を括っていませんか?
これがみなさんがケガをしたときに病院代などお店が支払ってくれる保険とは聊か違うことがあります。
保険には二通りあって
- 管理下傷害保険・・・・・ツアーや講習中にお客さんがケガをした際に支払われる保険。
- 損害賠償保険・・・・・・・お客さんより訴えられてお店側の過失があることが認められて初めて支払われる保険。
ツアーに参加されるとき、保険と謳ってあるならよく確かめておいたほうがいいですよ。